日別アーカイブ: 2021年8月6日

「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会」報告書

 7月19日付けで、厚生労働省HPに「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会」の報告書が公表されています。

 現在、国内で輸入、製造、使用されている化学物質は数万種類に上りますが、その中には危険性や有害性が不明な物質も少なくありません。こうした中で、化学物質による労働災害(がんなどの遅発性疾病は除く。)は年間 450 件程度で推移し、法令による規制の対象となっていない物質を原因とするものは約8割を占める状況にあります。また、オルト-トルイジンによる膀胱がん事案、MOCAによる膀胱がん事案、有機粉じんによる肺疾患の発生など、化学物質等による重大な職業性疾病も後を絶たない状況にあります。
 一方、国際的には、化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS)により、全ての危険性・有害性のある化学物質について、ラベル表示や安全データシート(SDS)交付を行うことが国際ルールとなっており、欧州では REACH(Registration Evaluation Authorization and Restriction of Chemicals)という仕組みにより、一定量以上の化学物質の輸入・製造については、全ての化学物質が届出対象となり、製造量、用途、有害性などのリスクに基づく管理が行われています。
 こうしたことから、化学物質による労働災害を防ぐため、学識経験者、労使関係者による検討会を開催し、今後の職場における化学物質等の管理のあり方について検討したのが本検討会です。

 関係事業者の皆様は以下のリンクから詳細をご覧ください。

    https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000807679.pdf

職場での熱中症対策について

 近年の夏場は猛暑日が続き熱中症のリスクが急激に上がります。事業者の皆様には、新型コロナウイルス感染症拡大防止と合わせて、熱中症対策にご尽力いただきますようお願い致します。

 以下の資料をご参考に取り組みを進めていただきますようお願い致します。

  

10月1日~7日は「全国労働衛生週間」です

~今年のスローガンは「向き合おう!こころとからだの健康管理」~

 厚生労働省は、10月1日(金)から7日(木)まで、令和3年度「全国労働衛生週間」を実施します。今年は、一般公募で募った454作品の中から、本村 一生さん(岐阜県)の作品「向き合おう! こころとからだの 健康管理」をスローガンに決定しました。また今年は、副スローガンとして、高田 俊助さん(兵庫県)の作品「うつらぬうつさぬルールとともに みんなで守る健康職場」を選び、「全国労働衛生週間」を契機に、職場における新型コロナウイルス感染症拡大防止の徹底を呼びかけることとしました。

 全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善など、労働衛生に関する国民の意識を高め、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することなどを目的に昭和25年から毎年実施しているもので、今年で72回目になります。毎年9月1日から30日までを準備期間、10月1日から7日までを本週間とし、この間、各職場で職場巡視やスローガン掲示、労働衛生に関する講習会・見学会の開催など、さまざまな取り組みを展開します。(別添中8・10参照)

 今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、いわゆる“3つの密”((1)密閉、(2)密集、(3)密接)を避けることを徹底しつつ、各事業場の労使協力のもと、全国労働衛生週間を実施します。

 全国労働衛生週間を活用し、過労死等の防止を含めた長時間労働による健康障害の防止対策やメンタルヘルス対策の推進、事業場で留意すべき「取組の5つのポイント」をはじめ職場における新型コロナウイルス感染症の予防対策の推進、病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立支援をサポートする仕組みを整備します。また、化学物質対策では、特定化学物質障害予防規則、石綿障害予防規則などの関係法令に基づく取り組みの徹底を図るとともに、各事業場におけるリスクアセスメントとその結果に基づくリスク低減対策の実施を促進していきます。

松本圏域に「新型コロナウイルス特別警報Ⅰ」を発出します

感染の状況等

松本圏域における新規陽性者の確認が相次いでおり、直近1週間(7月29日~8月4日)の新規陽性者数は52人、人口10万人当たりでは12.26人となっており、前週(7月22日~28日)と比較して3.1倍と急増しています。

この状況は、県独自の感染警戒レベルにおいて、圏域をレベル4に引き上げる目安となる基準に該当しています。また、県外由来と考えられる感染事例や複数の感染経路が不明な事例などリスクの高い事例が発生しており、「感染が拡大しつつあり、特に警戒が必要な状態」であると認められます。

したがって、松本圏域の感染警戒レベルを4に引き上げ、「新型コロナウイルス特別警報Ⅰ」を発出します。

松本圏域における県の対策強化について

会食における感染防止策の徹底について協力を要請します(特措法第24条第9項)

8月22日までの「感染対策強化期間」においては、普段会わない方との会食は控えること、特に、同居のご家族以外で行う飲酒を伴う5人以上の会食については、感染対策の徹底が困難な場合には実施を控えることをお願いしているところであり、松本圏域にお住まいの皆様や訪問される皆様は、会食を実施する必要がある場合は、改めて、万全の対策を行っていただくようお願いします。

感染拡大予防ガイドラインを遵守していない酒類の提供を行う飲食店の利用を控えるよう協力を要請します(特措法第24条第9項)

松本圏域にお住まいの皆様や訪問される皆様に、酒類の提供を行う飲食店を利用する場合は、店内における対人距離の確保、マスクの着用、施設の換気・消毒などの対策や「信州の安心なお店」認証、「新型コロナ対策推進宣言」の実施の有無を確認し、感染拡大予防ガイドラインを遵守していない店の利用を控えるよう協力を要請します。

飲食店などにおける感染拡大予防ガイドラインの遵守について協力を要請します(特措法第24条第9項)

松本圏域の事業者の皆様に、感染拡大予防ガイドラインの遵守を徹底するとともに、対策を講じていることを店頭及び店内に掲示してお客様に協力を呼びかけるよう要請します。

職場や学校(部活動の場など)での感染防止対策の徹底を働きかけます

職場や学校(部活動の場など)において、手洗い・手指消毒の励行、マスクの着用、定期的な換気など基本的な感染防止対策を徹底するよう働きかけを行います。

また、特に職場において、休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化によりマスクを外して会話するなど、感染リスクが高まるおそれがあるとされており、休憩室、喫煙所、更衣室においても感染防止に努めるよう、さらに、在宅勤務・テレワーク、時差出勤等を積極的に導入し、対応可能な場合は、職場に出ている職員数が通常より少なくなるよう、事業者に重ねて働きかけを行います。

さらなる積極的な検査とクラスター対策を実施します

疫学調査に基づき、感染事例に係る濃厚接触者の把握と全員検査に加え、集団発生の事例が生じた場合は従業員やその家族などの接触者についても幅広く検査対象として積極的に検査を実施します。また、クラスター対策チーム(CCT-Nagano)を機動的に派遣します。

高齢者施設等における定期的な自主検査を支援します

重症化リスクが高い高齢者等の感染拡大を抑制するため、高齢者施設等の設置者が従業員等を対象として自主的に行う検査を支援します。

県民及び事業者の皆様へのお願い

松本圏域にお住まいの皆様、事業者の皆様は、県の対策強化にご協力いただくとともに、「この夏を過ごすにあたってのお願い(7月30日改定)」に沿った対応の徹底をお願いします。

松本圏域に「新型コロナウイルス特別警報Ⅰ」を発出します(PDF:364KB)

佐久圏域の一部市町及び上田圏域の感染警戒レベルを5に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」を発出します

感染の状況等

  • デルタ株が猛威を振るっており、新規陽性者が過去に例のないスピードで増加(1週間あたりの新規陽性者数が前週比200人以上増加)→ 感染経路不明な事例、県外往来に加え、家庭や事業所内における感染が疑われる事例が増加
  • 子ども・若者や働き盛り世代の陽性者が増加し、第4波までとは異なる状況
  • 一方、県民の皆様のワクチン接種へのご協力により、高齢者の感染事例が減少し、入院率は4割程度
  • 佐久圏域及び上田圏域の直近1週間(7月29日~8月4日)の新規陽性者数は、それぞれ56人、47人で、急増中
  • 佐久圏域及び上田圏域における感染がさらに拡大すれば、全県の医療提供体制にも大きな影響を及ぼす恐れ

特別警報Ⅱの発出

直近1週間の新規陽性者数等が感染警戒レベル5相当となった佐久圏域及び上田圏域のうち、感染の拡大が顕著な市町村及び感染が広がるおそれがある市町村(以下「該当市町村」)について、感染警戒レベルを5に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」を発出(本日から8月18日まで。)

佐久圏域

小諸市、佐久市、軽井沢町、御代田町、立科町

上田圏域

上田市、東御市、長和町、青木村(圏域内すべての市町村)

デルタ株対策の心得

「飛沫感染」、「エアロゾル感染」、「接触感染」を意識し、基本的な感染防止対策をより厳格に行うことが大切

  • 屋内及び人との会話時は、マスクを正しく着用(不織布マスクを推奨)
  • マスクをしていても人との距離は最低1メートルを確保
  • 屋内や車内は十分に換気(屋内では30分に一回以上、数分間程度窓を全開)
  • 人と同じものを触ることを避け、適切なタイミングで正しく手洗い・手指消毒
  • ワクチン接種済みの方も上記の対策を

該当市町村における県としての対策

県民、来訪者・旅行者の皆様へのお願い(特措法第24条第9項)

  1. 人と会う機会をできるだけ減らすようお願いします。(人と会う時には、距離をとり短時間で。普段会わない方と会う場合は特にご注意を。)
    ○可能なら電話やオンラインで済ませてください。
    ○混雑する場所、換気の悪い場所は極力避けてください。
  2. ご自宅等も含め、会食の際には次のことをお願いします。
    ○同窓会や親族の集まりなど、普段会わない方との会食は控えてください。
    ○同居のご家族以外で行う飲酒を伴う5人以上の会食については、感染対策の徹底が困難な場合には実施を控えてください。
    ○できるだけ黙食とし、会話をする際にはマスクを着用してください。
    ○「信州の安心なお店」認証店の利用を推奨します。
  3. 信州への帰省及び県外への訪問は、控えるようお願いします。
  4. 出張等での来訪者、旅行者の方は、上記1、2及び「信州版 新たな旅のすヽめ」を守るようお願いします。

事業者の皆様へのお願い

1、2は特措法第24条第9項

  1. 商業施設・観光施設など、不特定多数の方を受け入れる施設の管理者は、状況に応じ入場制限等を実施してください。
    ○入場者数の制限(人と人との距離を概ね2メートル程度確保)
    ○施設内での物理的距離の確保
    ○十分な換気
    ○客が手を触れられる箇所の定期的な消毒
    ○客の健康状態の聞き取り、入口での検温
  2. イベントの開催は慎重に検討してください。
    ○感染リスクを低下させる対策が困難な場合は、延期や中止を検討してください。
  3. 観光関係者は地域で連携して感染防止対策に取り組んでください。
  4. 在宅勤務・テレワークの推進をお願いします。
  5. 職場の感染対策を改めて点検・徹底してください。
    労働局が作成した「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」で点検してください。
  6. 感染リスクが高い場所(食堂、寮など)での行動等について、従業員への注意喚起をお願いします。

県が実施する対策

  1. 陽性者を早期に発見し、感染拡大を防ぐため、
    ○積極的疫学調査によるPCR検査等を広範に実施します。
    ○感染状況に応じた集中的な検査を検討します。
  2. 県の公共施設について、感染対策の徹底や休止等の措置を検討するとともに、市町村に対しても同様の検討を行うよう協力を要請します。
  3. 県機関においては、在宅勤務・テレワークや勤務時間の割振り等により、執務室内での従事職員数を概ね5割削減します。
  4. 地域経済を活性化するために該当市町村が行う事業者支援の取組に対し交付金を支出します。

佐久圏域の一部市町及び上田圏域の感染警戒レベルを5に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」を発出します(PDF:2,012KB)