日別アーカイブ: 2022年7月22日

全県に「医療警報」を発出します

全県に「医療警報」を発出します(PDF:619KB)

1 趣旨等

 7月以降の全国的な感染急拡大の主な要因であるBA.5系統については、これまでのオミクロン株と比べ、感染性の高さや免疫逃避のしやすさが指摘されています。
 本県も爆発的な感染拡大局面を迎えており、すでに1日の新規陽性者数が過去最多を上回るなど、地域によっては外来診療がひっ迫しつつある状況となっています。
 新規陽性者数の増加に伴い、入院者数も急速に増加し、昨日時点の確保病床使用率は22.9%まで上昇しています。
 BA.5系統については、重症度の上昇は見られないとされており、現時点では県内において新型コロナによる重症者はいませんが、更なる置き換わりの進行や夏休みによる接触機会の増加等により、今後、高齢者等を中心として重症者が発生・増加し、医療提供体制が急速にひっ迫することが懸念されます。
 このため、更なる陽性者・入院者の増加を抑制することにより医療特別警報(確保病床使用率35%以上)の発出を回避し、社会経済活動を維持しながら重症化リスクが高い方を守ることができるよう、全県に「医療警報」を発出します。

2 目標

「医療警報」発出にあたり、以下を目標とします。

○ 医療特別警報(確保病床使用率35%以上)の発出を回避し、確保病床使用率25%を安定的に下回ることを目指す

3 圏域の感染警戒レベル

医療警報の発出に伴い、次の8圏域の感染警戒レベルを4に引き上げます。

佐久圏域、上田圏域、諏訪圏域、上伊那圏域、南信州圏域、松本圏域、長野圏域、北信圏域

4 県としての対策

 「第7波の入口における当面の対策」(令和4年7月15 日)に基づき、医療・検査体制を強化するとともに、ワクチン接種のさらなる推進に取り組みます。

5 県民の皆様へのお願い

 県民の皆様、訪問される皆様、事業者の皆様は、「新型コロナ第7波における県民の皆様へのお願い」に沿って行動してください。
 新型コロナウイルス感染症に係わる差別や誹謗中傷は絶対にやめてください。
 新型コロナウイルス感染症に係わる差別や誹謗中傷により苦しんでいる人がいます。また、誹謗中傷をおそれるあまりに受診をためらうことは、重症化のリスクを高めるほか、さらなる感染の拡大を招きかねません。さらに、県外との往来が必要な方や、様々な理由によりワクチン接種を受けられない方もいます。
 誰もが自分事として捉え、県民お一人おひとりが「思いやり」の心を持ち、「支えあい」の輪を広げ、みんなでこの危機を乗り越えていきましょう。

北アルプス圏域の感染警戒レベルを3に引き上げます

北アルプス圏域の感染警戒レベルを3に引き上げます(PDF:640KB)

感染の状況等

 北アルプス圏域における直近1週間(7月14日~20日)の新規陽性者数は64人(人口10 万人当たり113.81 人)となっており、前週(7月7 日~13日)と比較して2.3 倍と増加しています。
 この状況は、県独自の感染警戒レベルにおいて、圏域のレベルを3に引き上げる目安となる基準(50 人以上)に該当しており、感染拡大に警戒意が必要な状態であると認められます。
 このため、北アルプス圏域の感染警戒レベルを2から3に引き上げます。

【県内の感染警戒レベル等の状況】

レベル 圏域【直近1週間の新規陽性者数(人口10 万人当たり)】

4※

佐久【850人(415.81人)】、上田【721人(371.84人)】、

諏訪【426人(219.77人)】、上伊那【480人(266.82人)】、

南信州【612人(393.95人)】、松本【1,110人(261.93人)】、

長野【1,965人(368.87人)】、北信【203人(245.93人)】

3 北アルプス【64人(113.81人)】
2

木曽【32人(125.60人)】

※ 「医療警報」発出中のため、圏域の感染警戒レベルの上限は4

県民・事業者の皆様へのお願い

 更なる陽性者・入院者の増加を抑制し、社会経済活動を維持しながら重症化リスクが高い方を守るため、全県に「医療警報」を発出中です。県民及び事業者の皆様におかれましては、別紙「新型コロナ第7波における県民の皆様へのお願い」に沿った対応をお願いします。