10年継続事業者感謝状贈呈式・フォローアップセミナー開催

11月12日に松本市の長野県合同庁舎に於きまして、2019年度の10年継続事業者感謝状贈呈式とフォローアップセミナーが開催されました。

今年度の10年継続の事業者は17ですが、その内、12の事業者に出席をいただきました。長野県環境部の環境エネルギー課の真関課長にごあいさつをいただいた後、一般社団法人長野県産業環境保全協会の登内会長より事業者の代表者に感謝状と記念品が手渡されました。(写真 高木建設㈱高木常務)

(写真 ㈱協和精工橋場社長)10年継続事業者を代表して、株式会社協和精工の橋場社長より、自社のエコアクション21の取組について発表がありました。ロボット用の安全装置用ブレーキ等の精密機器を製造していますが、「いい会社をつくろう」を企業理念として1.目的・目標管理活動  2.全体朝礼(月1回)  3.3K活動(協和精工+改善+改革:個別重点職場の改善) 4.ホットサークル活動(QCサークル・小集団活動) 5. 改善提案活動  を組み合わせて取り組んでいます。ISO9001もエコアクション21も認証・登録していますが、話の中では環境とか品質という言葉は少なく、改善、改革、効率UPのような言葉が出てきます。やはり、環境か品質かではなく、問題点を「改善する」「改革する」ということでしょう。一番印象に残ったのは新聞等でも報道されているので、ご存じの方も多いかもしれませんが、残業が減っては「それをあてにして生活している人もいるので」効率的に仕事ができるようになった分、残業手当の代わりに「特別手当」を支給しているとのことです。「すごい」と思いました。

続いて、阿部審査員によるエコアクション21ガイドライン2017年版をよく理解して取り組むお話がありました。丁寧な解説でガイドラインをもう一度復習したい人やエコアクション21事務局担当になったばかりの人にぴったりの内容でした。また、環境経営目標やその実現のための計画の策定のヒントとして、職場でのムダの見つけ方、ムダの省き方について詳しく話していただきました。例えば一人の人が1秒をムダにすると約1円をムダにしたことになるそうです。何かをしまい忘れて、5分間探していると 60×5=300円をムダにしたことになります。また、パソコン内でファイルを探していてもまったく同じことです。日頃、マンネリ化等で悩んでいる担当者にはとても良い内容でした。

阿部審査員の話の途中に30分間のコーヒーブレークがあり、7つの班に分かれてコーヒーを飲みながら、いろいろな話をしました。当然、エコアクション21の悩みも出るわけですが、特に多いのは「エコアクション21事務局担当者の労力をいかに減らすか?」「活動のネタや効果的な目標の立て方」などです。これについては審査員も審査の際になにか役に立つヒントを差し上げなければいけないなと感じました。