エコアクション21審査員合格体験記
私の履歴
私は服飾関係、自動車販売、食品製造販売などいろいろな業種で業務管理、営業、企画、環境マネジメントシステムなど多くの仕事を経験した後、現在は独立して行政書士事務所を営んでおります。
受験のきっかけ
2023年6月頃に行政書士会連合会から届いた募集案内をきっかけに、エコアクション21審査員制度を知りました。それまでこの制度についてはあまり詳しくなかったのですが、募集要項や「エコアクション21ガイドライン2017年版」を読むことで、環境マネジメントシステムの認証・登録制度は社会的にも大きな意義を持つ仕組みなのだと感じるようになりました。近年、環境問題への関心が高まる中で、自分も何らかの形で環境保全に関わりたいという思いを持っていたこともあり、審査員試験に挑戦してみました。
受験を決意するまで
募集要項には受験資格やその後の流れが整理されており、まずは自分がどの要件に当てはまるのかを確認することから始めました。ISO14001の審査員資格者や、環境に関連する資格、行政書士や中小企業診断士などの士業、あるいは所定の業務経験など、いくつかの要件が示されていました。自分は行政書士として受験資格を満たしていることが分かりました。
出願に必要な資料を揃えて出願フォームに入力し、メールに必要な書類を添付して送付して出願手続きは終了です。私が受験した年は出願期限が6月26日で、受験料は¥8,800でした。
①環境法令については「図解でわかる!環境法・条例-基本のキ-」を購入しました。
オンデマンドの研修はこの書籍に沿って研修を行いますし、試験問題もこの書籍の範囲より 出題されていましたので、必須かと思います。
②エコアクション21については
1)エコアクション21ガイドライン2017年版
2)エコアクション21認証・登録制度実施要領
3)エコアクション21審査及び判定規則(Ver.1.1)
この中では1)と3)がとくに重要かと思います。
試験勉強
試験勉強では、環境法令に加え、「エコアクション21ガイドライン2017年版」「エコアクション21認証・登録制度実施要領」「エコアクション21審査及び判定規則」及び二酸化炭素排出量の計算が出題範囲となるので、これらに集中して学習を進めました。ガイドラインと審査及び判定の規則の二つが特に重要です。環境法令については範囲が広く、独学での修得は難しいと考え、用意されていたオンデマンドによる有料の「環境法令研修」(有料 ¥11,000)を受講しました。また、環境法令については「図解でわかる!環境法・条例-基本のキ-」を購入しました。 オンデマンドの研修はこの書籍に沿って研修を行いますし、試験問題もこの書籍の範囲より 出題されていましたので、必須であると思います。
エコアクション21についての知識の十分でないので併せてオンデマンドの「エコアクション21基礎研修」(有料 ¥11,000)についても受講しました。配信期間中は繰り返し受講することができたため、基礎知識を着実に身につけるうえでとても役立ちました。初心者だった私にとって、この研修は試験対策として非常に有意義な研修だったと感じています。
4. テストセンターでの試験(第一次試験)
審査員試験はCBT(Computer Based Testing)試験という方法で、受験期間内の都合の良い日を選んで全国にあるCBTテストセンターに行ってPCに向かって受験します。私の時は8月5日(土)~20日(日)が受験期間で私は8月20日に試験を受けました。試験問題は選択式が多かったですが、二酸化炭素排出量のような計算問題も出ました。試験問題の内容まで覚えていないのですが、オンデマンドの2つの研修で特に講師が強調していた部分からの出題が多かったように記憶しています。
8月28日に「2023年度エコアクション21審査員試験合格通知」が届いたときは、制度を知ってから短期間でここまで進めたことに、ほっとすると同時に少なからず達成感を覚えました。
5.筆記試験合格後の研修(第二次試験)
審査員補研修
テストセンターでの試験合格後は、審査員補として要員認証・登録をされるために必須の「エコアクション21審査員補研修」に参加してきました。東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで10月28日~31日の4日間にわたり研修が実施されました。宿泊については自分で手配する必要がありますが、オリンピック記念青少年総合センターには宿泊棟が隣接されているので、私はそこに宿泊しました。遠方から参加している受講者は私同様にここを利用されている方が多かったように記憶しています。1泊6,000円程度で食事は別に予約しました。研修では講義、グループ討議、ロールプレイングなどを通じて、審査の進め方や審査様式への理解を深めました。知識として制度を学ぶ段階から、実際の審査を想定して考える段階へ進んだことで、審査員として求められる視点が少しずつ具体的になっていったように思います。
研修初日は、会場までの移動で乗り換えを誤り、開始時間ぎりぎりの到着となってしまいました。結果的には無事に参加できたものの、注意事項には遅刻はいかなる理由でも認められないと記されており、とても緊張したことを今でも覚えています。この出来事は、審査員として求められる時間管理や事前準備の大切さを身をもって学ぶ機会になりました。
研修終了後には確認試験が行われました。その後11月には審査員補要員認証・登録手続きの案内が届きました。見事合格ということです。
この審査員補研修が2026年度の要項をみると「エコアクション21審査員第二次試験」となっていて、3回の審査員オブザーバーを実施した後の「審査員昇格試験」が「エコアクション21審査員第三次試験です。
6.オブザーバー
必要な手続きを終えると審査員身分証が交付され、2024年1月から審査員補としてオブザーバー参加が可能になりました。
審査員補として登録された後は、長野県の審査員の方々にご協力をいただき、3回の審査オブザーバーを経験することができました。実際の審査現場に立ち会うことで、書面や研修だけでは経験のできない審査をスムーズに進めていく聞き取り方や、審査で見落としてはいけないポイントを具体的に学ぶことができました。特に、審査員がどのような観点で確認を行い、どのように質問を組み立てているのかを間近で見ることができたのは、とても大きな収穫でした。
7.審査員昇格試験(第三次試験)
審査オブザーバーを終えた後は、9月に審査員昇格試験に臨みました。エコアクション21登録事業者の実際の審査を審査員として行い、それを試験官が評価し、合否を決めるという仕組みです。この試験では審査員としてふさわしい知識と姿勢を備えているかが問われているように感じました。これまで受講してきた研修やオブザーバーの経験を活かして、試験を進めることができました。
その結果、10月に合格通知を受け取り、正式に審査員として要員認証・登録されることになりました。制度を知った当初は遠い目標のように感じていましたが、今後の審査員としての責任の重さも改めて感じました。
おわりに
今回の経験を通じて、エコアクション21審査員になるまでには、単に試験に向けた勉強をするだけでなく、審査に必要となる環境マネジメントへの理解を始め、作成する様式の正確性、広範な環境法令の知識が必要なのだと実感しました。今後、更なる修得を目指して努力していきます。
これからエコアクション21審査員を目指す方には、まず募集要項や関連資料を丁寧に確認し、自分に不足している知識を把握したうえで、早めに準備を始めてみることをおすすめしたいです。私自身の体験が、これから挑戦する方にとって少しでも参考になり、後押しになればうれしく思います
エコアクション21審査員合格体験記

私の履歴
情報機器メーカーで製造、生産技術、品質保証、環境、BCP関連などの職を40年余勤務し退職後にエコアクション21の地域事務局の母体である環境団体のアドバイザーとして1年間勤務。その後中小企業でエコアクション21とISO9001の事務局を3年間実践しました。退職後は、趣味・農業・地域の役員・エコアクション21のコンサルティングという(良く言えば)多角的な活動状態でした。
応募のきっかけ
エコアクション21で事務局担当者が突然退職してしまった事業者様や多忙で行き詰った事業者様をご支援する中で、地域事務局に審査員の資格を取ることを進められたこともあり受験を決めました。2018年度から受験資格が変わり、企業で環境担当の経験があれば基本的に受験が可能になりましたので、応募し易くなった気がします。
試験準備
過去の試験問題と解答はエコアクション21中央事務局で公開されているので、過去3年の問題を解いてみました。(現在、過去試験問題は非公開です。)3年分やってみるとなんとなく傾向が解るものです。自分でこの辺が弱いなと感じるところはネットで関連事項を検索し、記事を読んで確認しました。また、環境省から最近発表された報告書や情報は重要です。例えばSDGsやG20で議論されたことの概要、温暖化、廃棄物、水質、大気等の最近の統計にも目を通しました。 私の場合は、中小企業の事務局の経験があり、コンサルティングは何回か経験があったので、エコアクション21の中味の勉強はそれほどしませんでしたが、そうでない場合(ISO14001しか経験がない等)の場合には、ガイドラインをよく読むなどの準備が必要です。
出願
中央事務局のHP http://ea21.jp/auditor-recruit-application/ より受験申請書をダウンロードすると経歴、資格、免許、経験等を記入するための様式がすべて揃います。実務経験を記載し、かつて勤務した会社に証明していただく必要があります。書類が準備出来たら、受験料を振り込んでから、郵送とEメールで中央事務局に送付しました。
受験資格等の適合確認
書類上で受験資格があるかどうかが判定され、結果が送付されてきました。無事通過です。
環境法令研修(自由参加)
第一次選考の前日に開催されました。参加料(10,800円)と宿泊費、東京往復の旅費がかかりましたが、大変解り易く整理されており、是非参加されることをお勧めします。
第1次選考(A研修:講義と試験 1日)
池袋の貸会議室で行われました。9時半~14時半(昼休み1時間)、エコアクション21認証・登録制度と環境法令に関する講義があり、その後試験がありました。
問題が50問で選択問題の他、一部に記述問題もありました。時間は2時間でこれが最大の問題で、どんどん回答していかないと時間がなくなります。実際の審査では受審企業の内容と活動を見学と聞き取りで理解し、問題点があれば的確に指摘しなければなりませんので、時間のマネジメントの能力が試されているのかも知れません。
第1次選考合否通知
約2週間後に通知がありました。無事通過。
事前課題の提出
第1次選考を通過した者には第2次選考の準備として事前課題が送られてきますので、定められた期日までに提出しないとなりませんでした。また、第二次試験の出題範囲、等の連絡がされましたので、試験までに内容を確認しました。
第2次選考(B研修:講義、グループ研修、ロールプレイ、試験 4日間)
新宿の貸会議室で行われました。ISO14001主任審査員は免除ですが、私は受けなければなりませんでした。4日間なので、遠隔地に住む私は新宿西口の会場から歩いて20分ほどの格安ホテル(1泊 8,000円)に宿を取りました。
講義の他、課題が与えられまず各自で回答して、その後グループでまとめて発表というグループ研修が主体でした。審査員としての力量と適性を問われる研修です。特にグループ研修ではいろいろな知識や経験を持った人がお互いに意見を出し合い、協力し合いながら進めるので、自分とは違うものの見方、考え方を知ることができました。
また、模擬審査でのロールプレイは日頃経験できない初めての貴重な体験でした。チームとして活動するための手法や即時の対応ということが求められました。グループ研修やロールプレイは単なるトレーニングではなく、常に審査員としての素質と能力を見られていると考えた方が良いでしょう。仲間と協調・協力してできるかを見られているでしょう。
試験は最終日の最後に2時間で選択問題、穴埋問題、論述式の組み合わせです。事例(架空の会社)が示され、その審査を方針展開、活動評価と対応、法令遵守等、PDCAに沿って問題が用意され、それに答えていくスタイルです。
第1次選考の試験と同じで時間との闘いで、この面でもマネジメント能力が試されているということでしょう。
面接もありました。受験者を3日間に振り分け、時間は比較的長かったという記憶が残っています。面接官は2名で経歴、資格、志望動機や環境との関わり等について聞かれました。回答は遠慮せずにしゃべりました。質問に対する反応の良さも見られているような気がしました。あまり考え過ぎて反応が遅くなると不利かもしれません。面接があまり得意でない方はどなたかに頼んで練習しておいた方が良いかもしれません。
最終合格通知
3月下旬に合格通知と登録手続きメールが届きました。遅いのでやきもきしていました。
その後、審査員としての登録のための必要な日本商工会議所のPC検定データ活用(Excel)のBasic検定をパソコンスクールで受けました。商工会議所に行かなくても街のパソコンスクールで随時受験可能です。こちらも問題の数がけっこうあり、操作も複雑ですので、出来る問題を先にやり、すぐに解らないのは飛ばして後で考えました。無事合格です。
かかった費用(食事、等除く)
一次選考受験料 ¥16,200-
環境法令研修(オプション)受講料 ¥10,800-
二次選考受講料 ¥108,000-
交通費(東京-自宅 2往復:大人の休日倶楽部格安切符)
宿泊費4泊 8,000円×4:Wi-Fi使用時は要注意
日商PCデータ活用ベーシック受験料 4,120円
まとめ
エコアクション21のコンサルティングを経験した事が非常に大きかったと感じます。また、勤務中にISOとエコアクション21の受審を経験していましたので、これも良い経験でした。 特に、コンサルティングをする機会のない方は審査員等にお願いをして、審査よりコンサルティングのお手伝いをさせてもらうことをお勧めいたします。
~ 以 上 ~


