[環境経営に関する情報-環境省報道発表]「CFP入門ガイド」の公表について

環境省は、3月13日(木)、「CFP入門ガイド」を令和7年3月13日(木)に公表しました旨を報道発表しました。内容は次の通りです。

背景

 令和7年2月に閣議決定された地球温暖化対策計画において、「企業等が提供する製品・サービスのライフサイクル全体での温室効果ガス排出を客観的な形で見える化」し、「生産者・販売者・消費者間のコミュニケーション」等に活用することができる環境を整備するとともに、カーボンフットプリント※1(以下「CFP」)等の算定・表示に関する人材育成等の支援により排出量の見える化を一層推進し、消費者が積極的に脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会を目指すことが明記されました。

 ※1)カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product)とは、製品・サービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通した温室効果ガス排出量を、CO2排出量として換算した値のことです。

 CFPの算定を行うことで、企業は、自社のサプライチェーンにおけるホットスポットを特定し、排出量削減に向けた施策検討及び製品のブランディングに活用することができ、さらに消費者に対して、脱炭素の実現に貢献する製品やサービスを選択するために必要な情報を提供することができます。

概要

 環境省では、CFPの算定・表示に関する人材育成等の支援の一環として、CFPの算定・表示に初めて取り組む方を対象とした「CFP入門ガイド」を作成し、公表しました。
 本ガイドは、過年度のモデル事業における知見を踏まえて作成した「カーボンフットプリントガイドライン(別冊)CFP実践ガイド」(以下「CFP実践ガイド」)を基に、CFPの概要や算定・表示の取組方法等について、分かりやすく簡潔に解説しています。
 なお、CFP実践ガイドについても、今年度のモデル事業の成果を踏まえた改訂版を公表しました。これらのガイドは、グリーン・バリューチェーンプラットフォームに掲載しています。
 ○グリーン・バリューチェーンプラットフォーム(カーボンフットプリント全般)
 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/cfp_calculation.html

参考

 経済産業省及び環境省では、CFPへの取り組みを実施する事業者向けに、ISO等の国際規程を踏まえたCFPの算定方法等をまとめた「カーボンフットプリントガイドライン」や、環境省で実施したモデル事業で得られた知見を踏まえ、実務上の観点を解説する「CFP実践ガイド」、CFPの表示に取り組む者に対する指針を示す「カーボンフットプリント表示ガイド」を公表しています。
 これらのガイドと、今回公表した「CFP入門ガイド」等を参考に、事業者の皆さまにはCFPの算定・表示を活用して温室効果ガス排出削減への取組等を積極的にアピールいただくとともに、国民の皆さまにはCFP表示を参考に脱炭素に貢献する製品・サービスへの理解を深めていただくことで、気候変動対策に国民ひとりひとりが参加しやすい社会づくりを進めていきます。

連絡先

地球環境局 地球温暖化対策課 脱炭素ビジネス推進室
代表03-3581-3351
直通03-6205-8277
室長杉井 威夫
課長補佐峯岸 律子
担当森本 恵理子
担当佐野 勇介