☆2024年3月21日(木)掲載!経済産業省ホームページから掲載します。
再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定します
2024年3月19日
経済産業省は、再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定します。
1.2024年度以降の買取価格等
- 買取価格等については、再エネ特措法の規定に基づき、毎年度、当該年度の開始前までに、再エネ電気の供給が効率的に実施される場合に通常要する費用等を基礎とし、適正な利潤等を勘案して、経済産業大臣が設定しています。設定にあたっては、再エネ特措法の規定に基づき、調達価格等算定委員会の意見を尊重しております。
- 2024年度以降の買取価格等について、調達価格等算定委員会の「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」を尊重し、以下の赤字箇所のとおり設定します。
※ 最大受電電力が10kW以上の場合の買取価格は、追加的に発電側課金相当額を加えた額とします。
(1)太陽光発電
①住宅用太陽光発電・事業用太陽光発電(入札対象外)
電源 | 規模 | (参考)2023年度 上半期 | (参考)2023年度 下半期 | (参考)2024年度 | 2025年度 |
---|---|---|---|---|---|
住宅用太陽光発電 | 10kW未満 | 16円 | 16円 | 15円 | |
事業用太陽光発電 (地上設置) |
10kW以上 50kW未満 |
10円 | 10円 | 10円 | |
50kW以上 入札対象外 |
9. 5円 | 9. 2円 | 8. 9円 | ||
事業用太陽光発電 (屋根設置) |
10kW以上 50kW未満 |
10円 | 12円 | 12円 | 11. 5円 |
50kW以上 | 9. 5円 |
※ FIT制度では、事業用太陽光発電(10kW以上50kW未満)について自家消費型の地域活用要件が設定されています。
②事業用太陽光(入札対象)
2024年度の買取価格は、入札により決定します。2024年度の入札対象は、FIP認定対象のうち250kW以上となります(ただし、屋根設置の場合は入札免除とします。)。2024年度の入札回数は4回で、上限価格は、それぞれ9.20円、9.13円、9.05円、8.98円とします。
(2)風力発電
①陸上風力発電(50kW未満)
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | (参考)2024年度 | (参考)2025年度 | 2026年度 |
---|---|---|---|---|---|
陸上風力発電 | 50kW未満 | 15円 | 14円 | 13円 | 12円 |
※ FIT制度では自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定されています。
②陸上風力発電(50kW以上)
2024年度の買取価格は、入札により決定します。2024年度の入札回数は1回で、上限価格は14円とします。ただし、入札容量が1.3GWを超えた場合には、同年度内に追加入札を実施し、上限価格は同年度の入札の加重平均落札価格または13円のいずれか高い額とします。
③陸上風力発電(リプレース)
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | 2024年度 |
---|---|---|---|
陸上風力発電 (リプレース) |
全規模 | 13円 | 12円 |
※ FIT制度では、自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定されています。
④着床式洋上風力発電(再エネ海域利用法適用外)
2024年度の買取価格は、入札により決定します。上限価格は事前非公表とします。
⑤浮体式洋上風力発電(再エネ海域利用法適用外)
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | (参考)2024年度 | (参考)2025年度 | 2026年度 |
---|---|---|---|---|---|
浮体式洋上風力発電 | 全規模 | 36円 | 36円 |
(3)地熱発電
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | (参考)2024年度 | (参考)2025年度 | 2026年度 |
---|---|---|---|---|---|
地熱発電 | 1,000kW未満 | 40円 | 40円 | ||
1,000kW以上 15,000kW未満 |
40円 | 出力に応じて連続的に変化 | |||
15,000kW以上 30,000kW未満 |
26円 | ||||
30,000kW以上 | 26円 | 26円 | |||
地熱発電 (全設備更新型) |
1,000kW未満 |
30円 | 30円 | ||
1,000kW以上 15,000kW未満 |
30円 | 出力に応じて連続的に変化 | |||
15,000kW以上 30,000kW未満 |
20円 | ||||
30,000kW以上 | 20円 | 20円 | |||
地熱発電 (地下設備流用型) |
1,000kW未満 |
19円 | 19円 | ||
1,000kW以上 15,000kW未満 |
19円 | 出力に応じて連続的に変化 | |||
15,000kW以上 30,000kW未満 |
12円 | ||||
30,000kW以上 | 12円 | 12円 |
※ FIT制度では、自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定されています。
※ 1,000kW以上30,000kW未満において、1,000kW未満の調達価格・基準価格をa 円/kWh、30,000kW以上の基準価格をb 円/kWhとすると、出力x kWの際の価格は以下の式で算出されます。
(4)中小水力発電
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | (参考)2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
---|---|---|---|---|---|
中小水力発電 | 200kW未満 | 34円 | 34円 | ||
200kW以上 1,000kW未満 |
29円 | 29円 | |||
1,000kW以上 5,000kW未満 |
27円 | 23円 | – | ||
5,000kW以上 30,000kW未満 |
16円 | 16円 | – | ||
中小水力発電 (既設導水路活用型) |
200kW未満 | 25円 | 25円 | ||
200kW以上 1,000kW未満 |
21円 | 21円 | |||
1,000kW以上 5,000kW未満 |
15円 | 14円 | – | ||
5,000kW以上 30,000kW未満 |
9円 | 9円 | – |
※ FIT制度では、自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定されています。
(5)バイオマス発電
①バイオマス発電(入札対象外)
電源 | 規模 | (参考)2023年度 | (参考)2024年度 | 2025年度 |
---|---|---|---|---|
バイオマス発電(一般木材等) | 10,000kW未満 | 24円 | 24円 | |
バイオマス発電(未利用材) | 2,000kW未満 | 40円 | 40円 | |
2,000kW以上 | 32円 | 32円 | ||
バイオマス発電(建設資材廃棄物) | 全規模 | 13円 | 13円 | |
バイオマス発電(一般廃棄物・その他) | 全規模 | 17円 | 17円 | |
バイオマス発電(メタン発酵バイオガス) | 全規模 | 35円 | 35円 |
※ FIT制度では、自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定されています。
②一般木材等バイオマス発電(10,000kW以上)・バイオマス液体燃料
2024年度の買取価格は、入札により決定します。上限価格は事前非公表とします。
(参考)FIT制度/FIP制度・入札の対象イメージ
注1)事業用太陽光は、一定の条件を満たす場合には50kW未満であってもFIP制度が認められる。
注2)リプレースは入札対象外。特に1,000kW未満は、FIT/FIPが選択可能。
注3)浮体式洋上風力については、FIT/FIPが選択可能。
※ 沖縄地域・離島等供給エリアはいずれの電源も地域活用要件なしでFITを選択可能とする。
注1)地熱・中小水力発電のリプレースは新設と同様の取扱い。
※ 沖縄地域・離島等供給エリアはいずれの電源も地域活用要件なしでFITを選択可能とする。
※ バイオマス発電(液体燃料を除く)のうち、廃棄物の焼却施設に設置されるものについては、50kW以上2,000kW未満の範囲においてFIT(地域活用要件あり)かFIP(入札対象外)を選択可能。
2.2024年度の賦課金単価
- 賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
- 2024年度の賦課金単価は、再エネの導入状況や卸電力市場価格等を踏まえ、1kWh当たり3.49円となりました。目安として一ヶ月の電力使用量が400kWhの需要家モデル※の負担額を見ると、月額1,396円、年額16,752円となります。
※ 総務省家計調査に基づく一般的な世帯の1ヶ月の電力使用量 - なお、2024年度の賦課金単価は、2024年5月検針分の電気料金から2025年4月検針分の電気料金まで適用されます。
<賦課金単価算定根拠>
(内訳)
2022年度における想定 | 2023年度における想定 | 2024年度における想定 | 主な要因 | |
---|---|---|---|---|
(1)買取費用等 | 4兆2,033億円 | 4兆7,477億円 | 4兆8,172億円 | ・2024年度から新たに運転開始する再エネ発電設備 ・再エネ予測誤差のための調整力確保費用 |
(2)回避可能費用等 | 1兆4,609億円 | 3兆6,353億円 | 2兆1,322億円 | ・過去の市場価格の実績を踏まえて、市場価格に連動する回避可能費用単価を推計 |
(3)販売電力量 | 7,943億kWh | 7,946億kWh | 7,707億kWh | ・過去の販売電力量の実績及び電力広域的運営推進機関の需要想定を元に販売電力量を推計※ |
※ 減免費用のうち賦課金負担となる分の電力量を控除
担当
資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギー課長 日暮
担当: 潮、生稲、秀嶋、井上
電話: 03-3501-1511(内線 4551~6)
メール:bzl-fit-chosei★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。
☆2024年2月2日掲載!環境省ホームページから掲載します。
省エネ・節電効果のある脱炭素アクションのご紹介(2023年度 冬編)
このトピックスでは、この冬に省エネ・節電につながる脱炭素アクションをご紹介します。
省エネの取組は、健康にも、家計にも、地球にも優しい取組です。暮らしの中、ビジネスの中で省エネに取組まれている皆様のご参考になれば幸いです。
国民の皆さまへ
脱炭素につながる省エネアクションの一例として以下では、環境省で進めている”デコ活”アクションをご紹介します。「デコ活」とは、二酸化炭素(CO2)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む “デコ” と活動・生活を意味する “活” を組み合わせた新しい言葉です。
必ずしも冬の省エネに関する取組ばかりではありませんが、是非、日々の生活の中で取入れられることがないかご検討下さい。
分類 | アクション | サポート情報 | ||
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まずはここから | 住 | 電気も省エネ 断熱住宅 (電気代をおさえる断熱省エネ住宅に住む) |
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住 | こだわる楽しさ エコグッズ (LED・省エネ家電などを選ぶ) |
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食 | 感謝の心 食べ残しゼロ (食品の食べ切り、食材の使い切り) |
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職 | つながるオフィス テレワーク (どこでもつながれば、そこが仕事場に) |
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ひとりでにCO2が下がる | 住 | 高効率の給湯器、節水できる機器を選ぶ |
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移 | 環境にやさしい次世代自動車を選ぶ |
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住 | 太陽光発電など、再生可能エネルギーを取り入れる |
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みんなで実践 | 衣 | クールビズ・ウォームビズ、サステナブルファッションに取り組む |
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住 | ごみはできるだけ減らし、資源としてきちんと分別・再利用する |
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食 | 地元産の旬の食材を積極的に選ぶ |
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移 | できるだけ公共交通・自転車・徒歩で移動する |
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買 | はかり売りを利用するなど、好きなものを必要な分だけ買う |
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住 | 宅配便は一度で受け取る |
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※以上に限るものではなく、暮らしが豊かになり、脱炭素などに貢献していくものは、すべてデコ活アクションです。
詳しくは、以下のデコ活サイトを確認ください
事業者の皆さまへ
省エネの取組事例、補助事業を以下にご紹介します。
高効率、省エネ設備の導入、オフィス/事業所のZEB化支援を行っております。
活用事例
オフィス/事業場でできる節電アクション(エコチューニング/CO2削減対策メニュー)
初期投資を必要とせず、建物に設置された設備機器等の運用改善によってエネルギーを削減する366項目の体系化された技術を紹介しています。
2023年度 エネルギー対策特別会計補助事業 活用事例集
補助金を使った工場、事業場の設備更新他、各社の事例をご紹介しています。
補助事業
オフィス/事業所のZEB化(補助金導入のご紹介)
新築、改修を検討される方に、環境省はゼロ・エネルギー・ビルの導入を支援しています。
オフィス/事業場でできる節電、再エネ設備の導入補助
省エネ設備の導入だけでなく、再エネ、畜エネ設備の導入補助事業全般を紹介しています。