3月25日(金)、環境省は、民間企業の経営及び実務に関わる方々を対象に、気候変動影響を考慮した昨今の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言対応や事業継続マネジメント(BCM)対策についての理解を深め、気候変動適応の取組を進める際の参考としていただくため、平成30年度に作成した「民間企業の気候変動適応ガイド-気候リスクに備え、勝ち残るために-」を改訂し、公表した旨、報道発表しました。詳しくは、環境省ホームページをご覧ください。発表内容は、次のとおりです。
本ガイドの構成と使い方
本ガイドは4つの章と巻末資料から構成されています。各章は、テーマに応じて、気候変動適応を推進される際に参考となる情報や考え方を紹介しています。気候変動適応に関する取組をこれから始められる方は、まず1章から3章をお読みになった上で4章を御覧いただくことをお勧めしますが、既に始められている方は、取組の状況や必要に応じて、どの章からでも御覧いただける構成となっています。
民間企業の気候変動適応ガイド改訂版の構成 (☑ あなたが知りたい情報は?)
第Ⅰ章 気候変動は経営の最重要課題 -迫り来る気候リスクに備え、勝ち残るために-
☑ なぜ、民間企業は経営の重要課題として、気候変動対策に取り組む必要があるのか?
☑ 既にカーボンニュートラルに取り組んでいるが、なぜ、「適応」にも取り組む必要があるのか?
第Ⅱ章 事業活動における気候変動影響
☑ 気候変動は事業活動に、どのような影響を与えるのか?
☑ なぜ、社内の他部署やサプライヤーまでも巻き込んだ取組が必要なのか?
第Ⅲ章 気候変動適応への取組をチャンスに変える
☑ 「適応」に取り組むことにどんなメリットがあるのか?
☑ まだ実害がないのに、なぜ「今から」取り組む必要があるのか?
第Ⅳ章 気候変動適応の進め方
4.1 気候変動影響への戦略的対応 -気候変動適応の進め方-
☑ これまで取り組んできたリスク管理や環境管理等とは全く異なる新たな取組が必要なのか?
☑ 将来のリスクや機会をどのように評価すればよいのか?
4.2 経営戦略への実装 -TCFD提言の枠組みを踏まえた取組-
☑ TCFD提言と気候変動適応は、どのような関係にあるのか?
☑ 気候変動適応によって経営戦略のレジリエンスを高めるための留意点は?
4.3 気象災害の拡がりに備える -事業継続マネジメントを活用した取組-
☑ なぜ、今までのBCPに気象災害への備えを組み込む必要があるのか?
☑ 気象災害を対象としたBCPを策定する上での留意点は?
参考資料
☑ 他社はどのような物理的リスクや機会を認識しているか?
☑ 他社はどのような適応策を講じているか?
☑ 取組を進めるうえで参考となる情報を知りたい
本ガイドの入手方法
本ガイドは、環境省ホームページ(※1)、及び国立研究開発法人 国立環境研究所にて運営・管理する「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」(※2)からのオンラインでの提供となります。
(※1)http://www.env.go.jp/earth/tekiou.html
(※2)https://adaptation-platform.nies.go.jp/private_sector/guide/index.html