カーテンの歴史
現在のようなカーテンがいつ頃から使用されたかという事はよく分かっていませんが、一説によると、ルネッサンス時代の初期頃からであったのではないかと考えられています。
日本へ渡ってきたのは江戸時代の事で、長崎の出島に外国公館ができた頃だと思われますが、その後明治に至るまで日本人がカーテンを使用することはほとんどありませんでした。日本古来の生活様式になじまなかったのです。ところが明治に入り文明開化が訪れると、上流社会における西洋化が急速に進み、しだいにカーテンが使われるようになりました。
そうして現在では、部屋の装飾として、また壁や家具とのコーディネートをした使われ方をされるようになり、現代生活の中で欠かすことのできない必需品となってきました。
壁紙の起源
ここでは壁紙の起源に言及しますが、そのルーツは中国の壁画が元になったと考えられています。壁紙としては14世紀にヨーロッパで誕生し、日本には平安時代頃に伝来したと言われています。もっとも日本では、壁というよりも襖や屏風などとして親しまれてきた歴史がありますが、明治に入り大蔵省印刷局が「金唐草」と呼ばれる美術壁紙の製造をはじめたのが本格的な壁紙製造の始まりとされています。しかし一般的には広まらず、現在のように一般建築に使用されるようになったのは終戦後の復興期に入ってからです。当時は麻布などを壁に貼って仕上げていましたが、その後、ビニール壁紙などの登場で需要が大幅に増え現在に至っています。
世界最古のカーペット
この世界最古のカーペットは「パズルクカーペット」と呼ばれ、現在、ロシアのエルミタージュ美術館にあるということです。インターネット上にはこの写真をupしているところがあるそうなので、興味のある方はぜひ探してみて下さい。