経営品質とは、顧客や市場の視点から見た経営の“質”のことです。
製品やサービスの品質だけでなく「組織が長期にわたって顧客の求める価値を創出して、市場での競争力を維持するための仕組みの良さ」のこと。
いくらモノがよくても、組織全体が顧客に信頼されないとダメ。顧客満足を高め、信頼を勝ち得てこそ、生き続けることができる、という考え方が根底にあります。
「経営品質」の考え方のルーツは、米国経済再生の要因の一つとも言われているマルコム・ボルドリッジ国家品質賞(略称:MB賞)です。1987年に創設された評価の高いもので、「経営のノーベル賞」とまで言われ、現在、世界60 カ国以上で活用されています。欧州では、MB賞に並び評価が高い欧州経営品質賞(略称:EQ賞)が1992年に、日本では日本経営品質賞が1995年に創設されています。
■経営品質の4つの基本理念に共感できますか?
1.顧客本位 ~組織の目的はお客様に価値を提供すること~ 売上や利益の追求は、顧客への価値提供の結果として得られるものである
2.独自能力 ~長所を伸ばしてオンリーワンを目指すこと~
3.社員重視 ~社員1人ひとりを大切にし、社員のやる気と能力を引き出すこと~
4.社会との調和 ~社会に貢献し、調和すること~
この考え方になじまない組織は、経営品質に取り組んでもあまり効果が期待できません。
■経営品質に取り組むとは、経営品質向上活動を行うことです
経営品質向上活動は
1. 経営の質を向上させることを目的に、日本経営品質賞アセスメント基準書を活用して、自らの組織の「経営全体の仕組み」をアセスメント(評価)し、
2.「強み」と「弱み」を明らかにして、
3.「強み」を伸ばし、「弱み」を改善する活動を継続的に進め、長期的に競争力を維持・発展させる強い経営体質を築く活動です。
経営品質向上活動は、製造・サービス・行政等、あらゆる企業・組織の活性化や生き残り改革に共通で、実効性の高い改革ツールです。
■経営品質向上活動の進展度合いをどうアセスメント(評価)するか
1.長野県経営品質賞あるいは日本経営品質賞に申請して第三者機関が客観的に評価
2.外部の専門家(「アセッサー」という)が客観的に評価
3.組織内にアセッサーを育成して自組織内で評価
いずれの場合もフィードバックレポートにより更にステップアップ!