代表幹事あいさつ

 長野県経営品質協議会代表幹事就任に当たり、一言ご挨拶申し上げます。

代表幹事 田島郁男

 当協議会の設立趣意である「県内の企業・組織の経営体質強化にお役に立つ」をしっかり認識の上、その実現に向け、今迄の良い所は活かし、見直すべきは見直し、内容も質・量ともに充実させ、皆様のより近くで、解り易く、参加し易くを志向し、経営の質向上活動を広く展開したいと考えています。更に地域経済の活性化に良く繋がる活動を重視し、積極的な運営を行う所存です。

 県内総生産(名目)指数はリーマンショック前のH14年から全国指数を下回り、リーマンショック後の今も、その影響は大きく尾を引き、県経済は回復気味との一部情報もありますが、中々立ち直り切れない状況です。今の事業環境の悪化は、単純循環型の不況でなく世界的な産業構造の変化(モノ・お金・需要・情報の流れ、価値観変化、人の交流など)が主因で、この変化に対応出来たか、出来ないかで格差が如実に表れています。

 この様な変化は、今後も益々、頻度や振れ幅も増し、これまでの延長では対応しきれない場面が想定されます。市場や顧客の変化に合わせ、自ら変革してこそ、持続発展が見えてきます。商品・サ-ビスの質(お客様の価値や感動の創出)、プロセスの質(持続改善・仕事の仕組み・コミュニケーション)、人や社風の質(全員参加・見える経営・やりきる体質)等々の向上が今求められています。この中で経験から強く感じるのは、「仕組み作り」に代表されるプロセスの改革です。

 「社長さん、お客様が増えない限り会社の発展はないですよね!」

 企業・組織は存続のために「技術を磨き、商品やサービスを磨く」ことに大変な努力をされています。この努力を活かし、持続発展させるためのファンを増やす仕組みづくりや、事業活動の在り方を見直してみませんか。当協議会は学習の機会の提供や支援活動を通じてそのお手伝いをしてまいりたいと思います。活動のキーワードは“皆様のファン作りのお手伝い”です。

 経営品質向上プログラムに示す「顧客本位」「従業員重視」「独自能力―ものつくり・サービス・プロセス」「社会との調和」の4つの視点で自分の事業やそのやり方を見直し、客観的に自社の位置付けを理解し、ありたい姿の実現に向け、課題形成し解決していくことが、変化対応力向上に繋がり持続発展への近道の一つと考えています。

 当協議会活動が、その改革へのヒントや選択肢を提供できると確信しています。そして多くの企業・組織の参加・協賛やご協力をいただき、地域経済の活性化の一翼を担う協議会運営に努めたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

長野県経営品質協議会
代表幹事 田島 郁男
平成25年6月28日就任

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