信州打刃物

16世紀の中期、川中島合戦当時に、この地を往来した刀匠が武具刀剣類の修理を行い、里の人々がこの手伝いを通じて鍛冶の技を習得し、当時農具として必要な鎌を打ったと言われています。
刀匠のもたらした技術は代々の職人たちに引き継がれ、磨き抜かれており、明治時代の後期には、生産と販売を分業化した問屋が確立され全国的に販路が拡大しました。
伝統の技による鍛錬、均一な焼き入れ・焼き戻し処理がされており、適度な硬さと粘りがあり、砥石で研ぐことにより長く使用できます。鎌は刃幅が広く強靱であり、柄に差し込む部分を反らせる「芝付け」の加工などによって、使い勝手が良いとの評価を受けています。

信州打刃物工業協同組合URL:http://www.alps.or.jp/uchihamono/index.html

2017/05/02