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自社の競争力に対する評価をみると、全産業では「現在、今後とも競争力には自信がある」とする企業が25.3%、「現在は自信があるが、今後は競争力の低下が懸念される」とする企業が49.1%、「現在は自信がないが、競争力の強化に努めるので将来は自信がある」とする企業が15.8%、「現在、今後ともあまり自信がない」とする企業が9.8%となっている。 |
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これを、過去の調査と比べると、「現在、今後とも競争力には自信がある」(1998年11月:29.1%→2002年2月:25.3%)とする企業が減少、「現在は自信があるが、今後は競争力の低下が懸念される」(同:43.6%→同:49.1%)とする企業が増加、「現在は自信がないが、競争力の強化に努めるので将来は自信がある」(同:21.4%→同:15.8%)とする企業が減少、「現在、今後ともあまり自信がない」(同:5.9%→同:9.8%)とする企業が増加している。 |
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現在の競争力に自信を持っている企業(「現在、今後とも競争力には自信がある」、「現在は自信があるが、今後は競争力の低下が懸念される」の合計。以下では、『現在自信がある』と言う)は、やや増加している(1998年11月:72.7%→2002年2月:74.4%)。 |
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一方、将来の競争力に自信を持っている企業(「現在、今後とも競争力には自信がある」、「現在は自信がないが、競争力の強化に努めるので将来は自信がある」の合計。以下では、『将来に自信がある』と言う)は大きく減少している(1998年11月:50.5%→2002年2月:41.1%)。これと裏腹の関係であるが、将来の競争力に自信がない企業(「現在は自信があるが、今後は競争力の低下が懸念される」、「現在、今後ともあまり自信がない」の合計。以下では、『将来に自信がない』と言う)は大きく増加している(同:49.5%→同:58.9%)。 |
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以上から、中小企業全体においては現在の競争力には自信を持っている企業はやや増加している。一方、将来については自信を持っている企業は減少しており、競争力の維持・向上に不安を感じている企業が増加している。 |