ギフトきそふくしま協同組合

2021年,先進組合事例

背景・目的

端末機の老朽化による不具合や端末機の製造終了に加え、国のキャッシュレス化推進の流れを受け、これまで運用して
いたリライト式ポイントカードからキャッシュレス決済対応のＱＲカードによるポイントシステムに更新。多彩なポイ
ントサービスに対応できる拡張性の高いシステムにより、新たなサービスを提供することで地域経済の活性化に貢献す
るツールとなるべく活動を開始した。

取組みの手法と内容

活動当初は組合内に役員を中心とした地域通貨等研究委員会を発足し、電子マネーや地域通貨の現状や動向、新システ
ム導入後の効果など継続的に調査研究を行った。その後、新システム導入に向け理事会が企画実行の中心となり、地元木
曽町商工会と連携し、組合員向けに最新ポイントシステムに関する研修会や新システム導入への意向、操作等に関するア
ンケート調査を行い、組合員のニーズを把握し合意形成を図ったうえで導入するシステムを決定した。新システム導入に
あたっては国のキャッシュレス・消費者還元事業費補助金（決済端末補助事業）を活用。またキャッシュレス・ポイント還
元事業に参加し電子マネーによるキャッシュレスサービスの提供とポイント還元を行ったことで端末の普及促進を図る
ことができた。
今後の展開としては、行政のサービスや事業に参加した方に付与する行政ポイントや観光客に対し付与する観光ポイ
ントについての具体的な検討や、バスなど地域交通機関の運賃支払いへの利活用を研究する。そのほか、持ち運び可能な
ハンディタイプの決済端末を拡大し、店舗以外でのポイント付与を可能にして組合員及びユーザーの利便性を高めてい
くだけではなく、ユーザーの選択肢を増やし、より使い勝手の良いポイントサービスにするため、ICカードやスマホ決
済の導入も検討していく。

成果とその要因

新たなポイントサービスの可能性が広がったことで、地域内におけるポイントカードの影響力が高まり、組合員数が増
加傾向にあることはひとつの成果と言える。今後は多方面と連携していくことでさらに利用機会が増えるため、ポイント
経済圏の構築が進み地域経済活性化を担うひとつのツールとして活躍が期待される。

組合基本情報