我が国経済は緩やかな回復基調にあるものの、海外経済の動向や通商政策の影響により、先行きには依然として不透明感が残されております。とりわけ中東情勢の影響による原油価格の高騰は、エネルギー価格のみならず建設資材価格にも波及しており、経済活動全体への影響が懸念される状況にあります。建設業界におきましては、公共工事設計労務単価の継続的な引き上げなどにより、環境改善が進められている一方で、資材価格の高騰や労務費の上昇、担い手不足といった課題が顕在化しており、安定した事業環境の確保が引き続き求められております。
 国においては、防災・減災、国土強靱化の推進や社会資本の老朽化対策を柱に、公共事業予算の安定的な確保が図られております。また、長野県においても社会資本整備やインフラ老朽化対策の推進に向けた予算が計上されておりますが、諏訪地域においては公共工事発注量に地域差が見られるなど、地域建設業を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。
 地域の建設企業が、災害対応や社会資本の維持管理を通じて地域の安全・安心を支え続けていくためには、安定的な公共事業量の確保が不可欠であります。加えて、働き方改革への対応や担い手の確保・育成など、将来を見据えた取組も重要な課題となっております。
 本支部といたしましては、これらの課題に的確に対応するため、関係機関との意見交換や各委員会活動を通じて、建設業に係る諸課題について積極的に提言・要望を行ってまいります。また、道路・河川の危険箇所調査や環境美化活動などの社会貢献活動にも継続して取り組み、地域社会への責任を果たしてまいります。
 今後とも、諏訪地域の皆様並びに関係各位のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

諏訪建設事業協同組合 理事長  松 木 和 彦

長野県建設業協会諏訪支部 支部長  松 木 和 彦