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何でも知りたがる、好奇心旺盛の「ナンデ君」。
今回はなぜか「お墓」に興味を持ったそうです。
なんでも、お盆に家族一家で田舎の長野に帰省した際、みんなで行ったお墓参りの時に「ん?」と、思った事が沢山あったようです。
お墓参りのあとに早速親戚の石材店へ!
さぁ!これから「ナンデ君」の質問攻めに合う石屋のとうちゃんは大変だ?!

Q:あの硬い石にどうやって文字を彫るの?

Q:どうやってお墓を建てるの?

 

 

Q:どうやって硬い石に文字を彫るの?
 
A:気合です…失礼。
では順を追って説明しよう!
   

石屋のとうちゃん・・・「まず最初に、長野石材協同組合では、長野市霊園規格統一墓地建立規定実施要領に基づき、石工職人集団である組合員が作業行程の細部まで厳しく規定した独自のマニュアルを作成(全15ページ)、お客さまに安心と満足いただけるお墓作りをいたします。」

ナンデ君・・・「何言ってんだか ワ カ ラ ナ イ 」

石屋のとうちゃん・・・「・・・(汗)」

ナンデ君・・・「あぁ、基本姿勢の説明だね?様々な人が見るものね!っで、どうやって彫るの?」

石屋のとうちゃん・・・「・・・(気を取り直して)。まず最初に、1mmのゴムシートに彫りたい字を機械を使い転写します。」

ナンデ君・・・「フムフム」

石屋のとうちゃん・・・「次に、そのゴムシートを石に貼り、字の彫りたい部分のゴムを切り取ります。」

ナンデ君・・・「なんだか女の人が顔にやるパックみたいだね」

>石屋のとうちゃん・・・「・・・(撃沈)」

ナンデ君・・・「で、その次は?、は?、は?」

石屋のとうちゃん・・・「 ・・・(再度気を取り直して)字彫り作業には、サンドブラストと呼ばれる機械を使います。コンプレッサーと言う装置で高圧に圧縮された空気を、カーボランダム(ダイヤモンドに次いで硬いとされる物質)と言う砂をノズルよりゴムシートを切り取った部分目掛けて噴射します。」


ナンデ君・・・「うぉ!なんだかカッコイイ~!」

石屋のとうちゃん・・・「するとゴムシートを切り取った部分が彫り込まれてゆきます。基本的に、文字の太いところは深く、狭いところは浅く彫ります。」

ナンデ君・・・「すっげ~!砂が物凄い勢いで石に当たって、石の表面が削れて行く!!」

石屋のとうちゃん・・・「彫り方によって文字の表情が違ってきますので、石塔の『顔』となる前文字の彫りは、熟練の技術とセンスが必要とされます。」

ナンデ君・・・「カッコイイ~!僕も石職人になろうかな~まだまだ、色々聞きたい事があるんだ!また教えてね!!」

石屋のとうちゃん・・・「どうぞどうぞ(^^)なんでも聞いてください!・・・でもお手柔らかに(汗)」

 

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Q:どうやってお墓を建てるの?
 
A:では順を追って説明しましょう!
   

石屋のとうちゃん・・・「凍結による凍み上がりや、風雨による地盤の侵食による石のズレや倒壊を防ぐために、お墓の土台としてコンクリート工事を行います。」

ナンデ君・・・「へぇ~!お墓の底ってこうなってるんだ!」

石屋のとうちゃん・・・「まず土壌にあった深さまで掘ります」

ナンデ君・・・「フムフム」

床堀り

石屋のとうちゃん・・・「砕石を12cmの厚みで敷き、地盤を機械により転圧(締め固め)します。また、土の中にしみ込んだ水分を砕石が吸収することによって、凍結による凍み上がりを防ぎます。」

ナンデ君・・・「ただ土の上に乗せてあるだけじゃないんだね。」

石屋のとうちゃん・・・「次に、コンクリートの割れを防ぐために、30cmピッチで鉄筋を組みます。」

ナンデ君・・・「フムフム」

配筋

石屋のとうちゃん・・・「強度180㎏/C㎡以上の強度をもったコンクリートを流し込みます。平小手で平らにコンクリートをなでる作業は、永年の経験が必要とされます。」

ナンデ君・・・「強度180㎏/C㎡以上ってことは、つまり1C㎡辺りの面積に、180kgの物が乗っても大丈夫ってことだよね!」

石屋のとうちゃん・・・「そしてコンクリートが、墓石を設置できる強度に達するまで時間をおきます。」

ナンデ君・・・「その間に猫とか乗らないの?」

石屋のとうちゃん・・・「・・・」

石屋のとうちゃん・・・「さていよいよ最終段階です。」

ナンデ君・・・「ってことは、いよいよ完成だね!」

石屋のとうちゃん・・・「運搬車で墓地正面まで石を運び、道板を用いて、石を転ばせながら規定の位置へ据え付けます。経験豊富な我々でも、石を傷付けないように気を使いながらの据え付け作業となります。」

ナンデ君>・・・「重そう・・・」

石屋のとうちゃん・・・「石の隙間に水が廻り込まないように(凍結による石のズレを防ぐため)コーキングで目地仕上げをします。」

完成

石屋のとうちゃん・・・「以上が、お墓を建てるまでの、大まかな工程です。」

ナンデ君・・・「こうやって僕達のおじいちゃんや、おばあちゃん、またそのおじいちゃんや、おばあちゃんのお墓が建てられるんだね。」

石屋のとうちゃん・・・「お墓のことで疑問があったら、何でも聞いてくださいね!」

ナンデ君・・・「確かな施工技術を持った、長野石材協同組合加盟店に!って事ね?」

石屋のとうちゃん・・・「正解!!」