飯田水引
元禄時代(1700年頃)に飯田地方で盛んとなった元結製造の原紙を用いて、生水引が作られたのが始まりと言われており、明治時代以降、元結の需要が減少する中で、その技術を生かした紅白水引等の生産が拡大しました。
昭和20~30年代には、金封、結納品飾りや鶴亀、松竹梅など立体的製品が作られるようになり、水引の結び、細工、組立の多様化・高度化が進みました。現在では、飯田地方の全国シェアは約70%となっています。
強く丈夫な和紙で作られた良質な水引は、日本古来の伝統的風習に用いられ、また多彩で独創的なデザインが可能で、暮らしの中で「贈る心」、「おもてなしの心」を表現するのに欠かせないものです。
2015/07/23