どんな住まいが良いのだろう【2】

【2】暮らしの変化に対応するフレキシブルな住まい

 木造軸組住宅は、屋根や床などの上部の荷重を梁に伝え、さらにそれを柱で支える工法で造られています。
 そのため耐力壁以外の壁は自由に移動することが可能で、ひとつの部屋をふたつに分けたり、逆にふたつの部屋をつなげてひとつの部屋にと、増改築時に間取りの変更が容易です。
 子供の成長や高齢者との同居など暮らしの変化に際して、新たに建て直すことなく対応できる柔軟さがあります。
 壁によって荷重を支える工法では、間取りの変更が困難です。木造軸組工法で建てられた家の方が長い目で見た場合に経済性が高いともいえるでしょう。

▼設計時に気にしておきたいポイント

子供部屋の壁はボールなどがあたっても安心で、ポスターや地図、表などを貼れる材質が良いでしょう。

複数の子供がいて将来複数の個室にする予定がある場合は、あらかじめ窓や入口を改築後に合わせて別個にしておくと工事が容易になって費用も軽減できます。

子供が独立した後で、子供部屋を高齢者用の和室に改築する場合も、木造軸組工法なら床柱、床の間、ふすま、畳敷きと容易に改築できます。

木造軸組工法は増改築が容易ですが、こと水回りの設備に関しては容易に動かせません。台所・浴室・トイレは使いやすく納得できる配置にしておくことが肝要です。