どんな住まいが良いのだろう【1】

【1】安全で快適に暮らせることが住まいの第一条件です。

少子高齢化社会を迎えて、高齢者自身の住宅はもとより、高齢者との同居を条件とする家庭も多いはずです。中には五世代がひとつの家に同居する場合もあるでしょう。
若い時には意識しないようなちょっとした段差も、高齢者にとっては不便で危険な存在になります。
屋内の段差を少なくしたり、廊下を車いすが通れる幅にする、後から手すりが取り付けられる壁にしておくなど、建てる時に先々の配慮をしておくと、高齢者や小さな子供ばかりでなく家族が病気やケガをした時に役立ちます。

廊下例将来、車いすを利用することを考えると、廊下の幅を広めにとる必要がありそうです。
また、車いすでなくとも、ちょっとした段差があるだけで、不便になりますから同一階の床はフラットになるように設計の段階で考えておきましょう。

階段例廊下と同様に階段の幅も広めに取り、壁面には握りやすい木製の手すりをつけると安心です。
また階段の中間に踊り場を設けると、万一階段を踏み外した場合のダメージを抑えられます。

浴室例家庭内での転倒事故の発生場所第2位が浴室です。
床材に滑りにくい材質を選ぶとともに、壁面に握りバーを備えると入浴が楽になります。