効果の実例
 次の写真は、冬季に各種の水をコップに入れてゆっくりと自然蒸発させた時と、ねじ穴を多数もった部品のクロムめっき後の水洗の結果です
 左の写真ではスケールの付き方の差が分かります
 活性水(プレッスイ)、他のセラミック処理水ともに原水は真ん中の水道水です
 プレッスイはスケール成分を除去しているのではなく、スケール化しにくい結晶形成に寄与しているか溶解度に差があるのかについて現在詳細を調査中です
 右の写真では第3水洗、第4水洗水の濃度の差が分かります
 第3、第4水洗水濃度が高いということは、第1、第2の水洗効果が悪いことを意味しています 浸透性の効果とともに、溶解性、拡散性効果も考えられます
     

 
制藻作用
もともとクーリングタワーの藻の発生の防止とスケール付着防止に使われていた装置をめっき工程用に改良したものですから、本来の制藻、制缶石効果は失われていません
 
夏場に不良の多発する防藻対策に是非試してください
 制藻作用が発揮されている例として、イオン交換水や純水等の貯留水の腐敗防止効果があります イオン交換水中にはイオン性物質はほとんど含まれていませんが、有機物などは除去されずに残っており、残留菌類や空気中から混入した雑菌で貯留中に腐敗したり貯留槽にぬめりが発生したりすることがありますが、これらの防止に効果のあることが報告されています
シミ防止とエア吹き省略
 シミとは、めっき表面の残留汚れの不均一分布の現れといえます 外観上は、均一な汚れは何ら目立つことはありません
 この、シミ防止のためにイオン交換水を使ったり、アルコールやアセトンなどの溶剤を使ったり苦労されていますが、これはシミのできる原因を間違えていますから根本的な解決になりません
 シミの原因は、濡れ性の不均一によるもので、めっき表面の乾燥速度の不均一が原因です 水滴として残っているところは、純水であっても空気中から汚れをすってそこがシミとなります
 プレッスイがシミやエア吹き省略に効果があるのは、均一濡れ性がよいからです
 それを示したのが次の写真で、被洗浄物の表面で水滴になりません
 均一濡れ性がよいのは、浸透性がよいのと密接に関係していると思われますが、プレッスの特徴の一つであり、クロメートにも濡れムラが起こらないため下面の溜まりだけ注意すればクロメートのムラや液残りによるオーバークロメート剥離などの防止に役立ちます