2017年版対応コーナー

エコアクション21ガイドラインは2017年版が発行され以下のスケジュールにより2017年版による審査(移行審査)が行われます。

移行スケジュール

●2017年版ガイドライン(一般向け)への移行スケジュール

●2017年版ガイドライン(食品・建設向け)への移行スケジュール

●2017年版ガイドライン(産廃向け)への移行スケジュール

 

2017年版ガイドラインのダウンロード

2017年版ガイドライン(一般業種向け、食品関連事業者向け、産廃処理業向け)のダウンロードはこちら(中央事務局サイト)

地方公共団体向け2017年版ガイドライン、大学等高等教育機関向け2017年版ガイドラインのダウンロードはこちら

 

2017年版改訂 3つの重要ポイント

以下には2017年版の改訂の重要ポイント3つ挙げました。まずはここから始めてみましょう。     最初から詳細を知りたい方はこちら

ポイント1 「代表者による経営における課題とチャンスの明確化」

自分の会社の置かれた現在の状況をまずは整理していただくということです。環境の分野に限った事ではありません。幅広く考えていただくのが大事です。

考えるためのヒント        たくさん挙げる必要はありません。普段から考えていることの中で特に重要と感じていることで良いのです。文書化は要求されていませんので、審査の代表者インタビューの時に審査員が聞き取りをします。

ポイント2 「決定された課題とチャンスを踏まえて方針、目標、計画を策定する」

●課題とチャンスの例(製造業)    あくまでも例です。

課   題 チャンス
 内部 在庫が多い

不良発生率の高い製品がある

多品種少量生産に対応できる

省エネに貢献できる自社製品がある

 外部 原材料費の値上がり

顧客からのコストダウン要求

試作など多品種少量の仕事が多い

○○の分野が伸びている

●環境負荷の自己チェックからはエネルギーの使用量と不良の発生による廃棄物が多いことが解った。

環境関連法規の取りまとめにより、化学物質(有害物)の使用量が多い。またその化学物質(有害物)の使用上の管理及び廃棄(特別管理産業廃棄物)が重要であることが解った。

以上のことから、次のようなことを環境経営方針環境経営目標環境経営計画に盛り込んでいくことが必要になります。

例)

1.多品種少量生産をできるだけ効率的に実施する(省エネ、段取り時間短縮、不良削減、受注ミスや発注ミスの最小化、使用化学物質(有害物)削減等)

2.省エネ製品分野の業績拡大のため、その製品の省エネ性能向上のための開発を進めるとともに、1.によりコストダウン、納期の短縮、品質の向上を実現し、新規顧客開拓に結び付ける

考えるためのヒント         自社にとって大事なこと(課題とチャンス)良く考えた上で、方針に挙げ、目標、実施計画に展開していきます。現場のひとりひとりが自分の仕事に合った目標を持ち、その実現のために毎日、「何をすればよいか解っている」が理想です。

ポイント3 「代表者による全体の評価と見直し・指示

2009年版の時から、「代表者による全体の評価と見直し」はありましたが、そこに「指示」という言葉がプラスされ、代表者が自社のエコアクション21の活動全体を総括し、次期へ向けて必要な指示を出すことが明確になりました。方針、目標、計画は代表者自身が決定した「経営上の課題とチャンス」を踏まえて策定されているはずなので、エコアクション21の活動を通じて、課題は解決され、チャンスをつかむような方向に向いて社内の全員が進んでいるか見てみる必要があります。もし、そうでなければ、何か改善する必要があります。その時に見てみるべき要素は次の三つです。

●環境経営方針

●環境経営目標及び環境経営計画

●実施体制

以外に見逃されがちなのは「実施体制」です。

○事務局は忙し過ぎないか    ○環境管理責任者は十分事態を把握して、問題点に対応しているか   ○各部門の責任者は役割を十分果たしているか。  ○従業員ひとりひとりは自分のやるべきことが解っているか。   ○事務局担当者に何かあった時、代わりができるものがいるか。   等々です。

今回の改訂の詳細な内容を知りたい方はこちら

改訂への対応状況のチェックリストこちら

 

★移行審査における特別措置

●2017年版で新たに追加された要求事項等については、「C判定:不適合」であっても、「A判定 :改善事項」として取り扱います改善状況について、1年後の中間、更新審査で確認させていただきます。

●審査員は移行期間中の審査で2009年版と2017年版の相違点、追加された要求事項等について、事業者に十分な説明、指導及び助言します。

●移行審査後の中間、更新審査(移行審査の1年後の審査)で、2017年版に適合していない場合は、「B判定:軽微な不適合」又は「C判定:不適合」として、指摘事項是正報告書に基づき対応していただきます。

<注意>移行審査は移行期間中に各事業者、1回の受審です。

<参考>2017年版の審査における判定の区分

判定 定   義 対   応
ガイドラインに適合しているが改善すると良い点 次回審査で対応を確認するが、是正するかどうかは受審事業者の判断
ガイドラインの要求、又は組織が定めた手順に一部適応しない 受審事業者は是正の計画を「指摘事項是正報告書」に記載し、審査員に提出する
C ガイドラインの要求に適合していない、又は組織が定めた手順に重大な問題がある 受審事業者は是正を完了し、「指摘事項是正報告書」に証拠を添付し、審査員に提出する
S とくに優れた点 なし

2017年版への移行に関するお問い合わせはこちら