長野県農民美術の歴史

ケヤキ、セン、カツラ、ホウ、クルミ、シラカバなどの材に、信州の美しい自然や上田獅子といった郷土芸能をモチーフにした木彫をほどこした、素朴ながら芸術的で、実用性をあわせ持つ工芸品。それが「農民美術」である。版画家であり洋画家だった山本鼎(1882―1946)の提唱により、大正8年(1919 年)に小県郡神川村(現上田市)で始まった。
当時、日本の農村は非常に貧しく、特に信州のような寒い地方では長い冬の間、何もすることがない状態。その打開策として考えたのが、木彫りの民芸品づくりを趣味と実益をかねた副業とすることであり、「農民美術」の創業だったのである。
  大正8年、山本鼎は両親が住む神川村の神川小学校の1室に「農民美術練習所」を開講。初代中村實をはじめとする数名が参加し、鍬を持つ手に彫刻刀を持って農閑期の製作活動を開始した。

技法紹介

下絵の転写
下絵を板に転写します
板に下絵を貼り付ける
板に下絵を貼り付けるます
彫刻作業
彫刻作業
着色作業
着色作業
透明な塗料を塗る
透明な塗料を塗る
黒の染料で塗りつぶす
黒の染料で塗りつぶす
染料の拭き取り作業
染料の拭き取り作業

作品

長野県農民美術  長野県農民美術

壁面装飾品、マガジンラック、ティッシュボックス、文房具類、装身具、人形など多種多様にわたる

メニュー