蘭桧笠

1662年(寛文2)年に飛騨から技法が伝えられたと言われ、耕地の少ない南木曽町の蘭地区ではまたたく間に主要産業となり、その当時で年十数万枚、明治時代の最盛期には百万枚近くの生産量を誇りました。
地元の木曽桧を短冊状に裁断した「ひで」を編組みする手編加工の技術により、雨傘、日よけ笠が作られています。
戦後は生活様式が変化して需要は減りましたが、現在も伝統技法による手作りの良さが見直され、妻籠宿、馬籠宿等の観光客や御嶽山の登山客を中心に、実用笠や装飾品として人気を集めています。

2017/05/02