南木曽ろくろ細工
南木曽ろくろ細工の歴史
南木曽町の古い文献によると、南木曽ろくろ細工の始まりは、18世紀前半となっています。盆、椀等の木地荷物を名古屋・大阪方面に出していたことが記されています。江戸時代中期には、白木の挽物(ひきもの)がこの地方で生産されていたことがうかがわれます。 < br>
技法紹介
- 玉切り
- 原木を輪切りにしていきます。使用木材は木曽に産する栃、欅、栓、みずめなど木目の美しさを生かして使い分けます。
- 挽き割り
- 木取りした原木を木口面を上にして大体の大きさに切ることを「挽割り」といいます。
- 丸め
- さらに外側を切り落とし円形に整えます。
- 荒挽き
- ろくろ機を使って厚めの寸法に挽きます。
- 乾燥
- 木の含水率が10%ぐらいになるまで乾燥させます。電気で乾燥させる場合はおおよそ1カ月、自然に乾燥させる場合は3カ月から大きなものでは3年もかかります。さらにこれを自然放置して含水率12%ぐらいまで戻します。
- 仕上げ挽き
- 仕上鉋、シャカ鉋(挽目すじを取り除き最終仕上げ面をつくるための鉋)で仕上面を平滑にします。
- 仕上げ磨き
- ろくろ機により紙やすりを使って磨き上げます。
- トクサ磨き
- 白木製品は水をつけながら「とくさ」や「すぐきわら」を使い磨きます。
- 漆拭き
- 漆拭き製品は生漆を3~6回すりこみながら磨きます。
作品
2017/05/02