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月刊中小企業レポート
更新日:2007/12/20

トピックス東西南北

菊づくりで地域の世代間交流を後押し
21回目を迎えた嶋屋種苗(佐久市臼田)の菊花展

嶋屋種苗(佐久市臼田)の菊花展

 去る10月27日から11月5日まで、臼田高校に隣接する嶋屋種苗㈱の駐車場を会場に千曲菊花愛好会が主催する菊花展が開催され、黄、白、紫などの大輪が咲き誇り鮮やかな色彩を添え、国道141号線沿いでもあり大勢の来場者で賑わいました。
 市町村や観光協会などが主催する菊花展が主流の中で、一企業が中心に運営する展示会は珍しくさらに20年以上継続していることは、地域の皆さんとの強い結びつきがあってこそではないかと思います。
 きっかけは嶋屋種苗で菊の苗や肥料を買って下さるお客様から、是非丹精込めた作品を発表する場を作ってほしいという要望に応えてのこと。同社ではご愛顧いただくお客さんに感謝の意を込めて割引特典のある「友の会」をつくっており、菊花愛好会のメンバーも大半が会員になっています。
 菊花展も会場の設営はもとより、作品の集配も一手に引き受け出展に向けて万全のお手伝い。
 今回も鉢から花を垂れ下げた見事なものなど200近い作品が展示されていますが、特に目を引くのは田口小学校、青沼小学校の児童が育てた菊が数多く並べられていることです。

嶋屋種苗(佐久市臼田)の菊花展

嶋屋種苗(佐久市臼田)の菊花展 嶋屋種苗の井出会長さんに伺うと愛好会の会員が小学校に出向いて子供たちに、菊づくりを教えている様子。意外なところでおじいちゃん世代と孫の世代の交流の機会になっているようです。残念ながら出品する学校数は少々減ってきているようですが、先生方も熱心に取り組んでいて転勤しても赴任先の子供たちにも教えたいからと、わざわざ菊の苗や肥料を買い求めに立ち寄ることも時々あるようです。
 また当社は毎年えびす講に合わせて収穫祭を行い、お客様との交流に務めています。ホームセンターの進出で経営環境も大きく変わっていますが、地域の皆さんとの繋がりを大切にしていくことが何より大事なことだと感じました。
 是非出品したいというグループや愛好家からの問い合わせもあるようです。地域に親しまれている菊花展がさらに盛会になりますように。

 

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