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月刊中小企業レポート
更新日:2007/11/20

健康を考える

歯医者さんへの安心なかかり方

健康を考える 歯が痛くなっても我慢していると、そのうち痛みは遠のいていきます。でも一番困るのは、歯の痛みはたいてい歯科医院が終わってから、夜やってくることです。頼みのかかりつけ医も、時間外では電話の向こうから、無機質な機械音が繰り返されるだけ。こんな時は、もう痛み止めの薬でも探しだし、冷やしてひたすら夜の明けるのを待つしかありません。賢明な方であれば、一度こういった状況に懲りると、嫌々でも歯科医院での定期健康チェックを受けるようになります。しかし、ヒトは懲りない、経験に学べない、怠惰な動物です。

■お口の健康状態が全身の健康を左右します

 思い立ったらすぐにでも歯科医院を受診してください。ヒトの歯は手入れしなければそんなに長持ちしません。自己流の歯磨きや健康法がたまたまうまくいくこともありますが、一人一人お口の健康管理方法は違うのです。歯磨きさえしっかりしていりゃあ大丈夫だという過信は、禁物です。たとえそれが正しい歯磨き方法で、歯に歯垢のひとかけらも残さないような優れたものであっても、時の流れとともにお口の中は常に変化していくからです。10歳には10歳の、50歳には50歳の歯磨き方法があります。元気で忙しい毎日と、病気がちで休養が必要な時の健康管理術は違うのです。それを見極め、生涯にわたって一緒に実践していくのが歯科医院の役割です。確かに歯なんかなくたって、たとえ総入れ歯が痛くて噛めなくたって、何とか生きていけるでしょう。しかし、これからの高齢化社会ではみんなの健康はみんなで相互に支え合っていかなくてはならないのです。残っている歯の数が多いほど、全身の健康状態がよろしいという統計もあります。つまり、お口の中の健康状態が、全身の健康を左右するということなのです。

■毎日よく噛んでいるか?

 「毎日よく噛んでいるか?」これがお口の健康状態の重要なバロメーターです。歯医者さんでなくたって、少しだけ意識すれば誰にでもわかるものです。痛くて噛めないところまで我慢する前に、沁みる、うずく、浮いているように感じる、ぐらつく、ねばつく(唾液が少ない)、乾きやすい、臭う、血が出る、ひっかかる、アゴが疲れやすい、口が開きにくい等々、噛めば噛むほど自己診断できるようになります。
歯医者さん それでも皆さん、歯医者さんに行くのにはかなり勇気を振り絞らなくてはならないようですね。久しぶりの歯医者さんだったり、ましてや初めてだったりすればなおさらですね。そんなときのとっておきの方法をお教えしましょう。事前に電話をして、「私は、これこれの事情があって歯科医院にかかりたいが、大変歯医者さんが怖いので、どうかやさしく対応してほしい。」と伝えておくのです。どんな歯医者さんでもこれで心得て対応してくれますから、どうぞ安心して受診してください。
 お大事に、お早めに!

 

長野県保険医協同組合
理事 神谷 誠
(松本市 神谷歯科)

 

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