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月刊中小企業レポート
更新日:2007/06/20 |
健康を考える
医療行為(薬剤使用も含む)後の生理機能低下への対応
病態的な状況をなんとか生理的な方向にもどそうということで、最善の医療をおこなわんと計画し診療するのですが、計画どおりいかないこともあれば、計画そのものが未熟であったりします。保険診療とのかかわりでも、うまくいかないことがあります。
全身的、時系列など各因子をも検討しながら、耳・鼻などの局所的機能の改善をはかるという有意義な仕事についているのですが、いくつかの陥穽(今、ピッツホールとよばれる)があり、おもわぬ結果をまねくことがあります。
体内血行循環が通常であればよいのですが、好不調それぞれあり、いつも良好というわけにはいかない。それがつづくと「病気」ということになるわけですが、微細な所での例をあげて、考えてみたい。
微小循環で生ずる矛盾
著者が、仕事上かかわっている「耳・鼻・口腔」には、聴覚・臭覚・味覚など感覚器官は、微小循環を基本に物理化学的反応にもとづいて、生理的機能を維持している。
聴覚機能のうち「内耳蝸牛」について考えてみたい。「内耳蝸牛」は血流がわるくなると機能しなくなる。関与する血管を点検すれば、病態把握可能になるのですが、効果的な機器がないので把握出来ないことが多い。
日常診療で、「高血圧」対策のひとつに「降圧剤」をもちいることが多い。昔からの病気とおもわれますが、血圧測定ができるようになり、その機器が普及してからなので、話題になることが多く、薬剤依存例で「高名」になっております。この降圧剤、血圧安定にはよいが、「蝸牛機能維持」には、不都合であることは、理屈の上ではわかっていたのですが「大同小異」におされつつ、いまにいたっております。
微小循環障害をどう克服するか
ひとつは、頭部だけでも血流改善をはかることで可能になる。頸椎(第六)両端近くに星状神経節があります。そこの機能を一時的に解除することによって目的達成。局所麻酔剤をそこに注入(SGBとよばれております)。注射はいやだという人には、「スーパーライザー」といって赤外線照射をする。この機器、わが「恊同組合まつり」で好評はくし、筆者も購入活用いたしております。もちろんSGBのほうが効果的ですので、私自身は、知合いの医師におねがいし、施術をうけております。
もうひとつは、外耳道・鼓膜を利用してのイオン浸透法による「内耳への薬剤浸透・迷走神経賦活」があります。鼓膜穿孔の方はできませんが、安全な方法とおもいます。
つぼ・経穴などを活用する方法もあります。これからの課題とおもわれますので、注目していきたいですね。
長野県保険医協同組合
理事 河原田 和夫
(長野市 あおぞら診療所いまい)
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