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お店の自慢・プロの経験をお客様に伝えたい。
毎週手作りの「中込商店街だより」を一万部発行、100号も間近に

中込商店会協同組合（佐久市）

　毎週手作りの「中込商店街だより」を発行する商店会の取り組みが今注目を集めています。
　商店街に店を構えていると多くのノウハウの蓄積があり、この経験がお客様へのサービスやアドバイスとして、また良い商品の提供にと役立っています。
　店頭でお客様と雑談するように、八百屋さんが旬の野菜の料理法を話したり、肉屋さんが唐揚げのコツを教えたり、カメラ屋さんが最新のデジカメ情報を載せたりして、地域の皆さんの生活に役立てたい、そして店に足を運んでいただければなおすばらしい。そんな想いから平成17年11月に「中込商店街だより」が創刊されました。
　佐久平駅周辺の大型店、量販店が毎週毎週チラシ攻勢を掛ける中で、地域の皆さんの目に留まるお店であり続けるためには、自分の店の特徴、個性をよく自覚することが何より必要です。紹介記事を書いたり、チラシ制作、掲載を通じて、もう一度そんなことも考えてほしい、そうした投げかけも「中込商店街だより」発行にはあったと井出一典理事長は話しています。
　A班、B班を組織しそれぞれに編集長を置いて取材を始めます。肉屋さん秘伝の肉料理の紹介を始めイベントや季節の話題は勿論、薬局の健康管理情報、クリーニング店の洋服のお手入法、新生活を始める方には電気店から家電製品のワンポイントアドバイスなどをお聞きし情報提供しています。さらに「うまいもんみっけ隊」班は毎週飲食店に出向き実際に目と舌で確かめながら、そのおいしさを記事にしたためています。
　編集長が取りまとめた記事や掲載希望の格安チラシ広告は、理事長がパソコンで制作編集し（B4判・両面）理事長をはじめとする役員及び事務局の木内さんによって毎週水曜日の夜事務所にある印刷機でおよそ9,500部が印刷されます。9,000部は新聞折込で毎週土曜日地域の各家庭に届けられ、残りは商店街店頭で配布されます。
　取材し記事を書いて制作、印刷と毎週続けることは至難の業です。それもすべて手作りです。お得情報、お役立ち情報をお届けする「中込商店街だより」も80号程になりましたので楽しみにしている読者も多いようです。紹介されたお店や気になるチラシを掲載した店舗にはお客様の来店、問い合わせが増えて、地域の反応は回を重ねる毎に良くなっているようです。毎週ご苦労様ですが、皆さんの努力が浸透してきたように思います。
　商店街のお店を知ってほしい、頑張る個性発揮の一店一店の情報を発信し、商店街の底力を示したい。そんな想いを載せて100号、200号目指して商店会の取り組みは続きます。

取材協力