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月刊中小企業レポート
更新日:2007/2/09

トピックス東西南北

諏訪市を「光のミュージアム」に!!!

諏訪を彩る光の祭典

 諏訪市にある高島城は江戸時代、諏訪湖に浮かぶ「浮城」と呼ばれており、1598年に、日根野織部正高吉が設計し完成した。明治時代に一度撤去されることとなったが、昭和45年春に再建復興しており、諏訪市のシンボル的建築物となっている。現在当該市では、そんな高島城を活用した「諏訪を彩る光の祭典」事業が開催されている。
 当組合のある諏訪市は、「諏訪湖上花火大会」が夏季に行われ、全国各地から40万人以上が訪れ県内随一を誇るイベントとなっている。これは地元旅館組合にとっては、大きな集客事業となっているが、冬期間になると温泉以外の集客材料がなく、年々減少の一途を辿っている。そこで、商工会議所青年部及び諏訪湖温泉旅館組合、観光協会、子ども会育成連合会などで作る「光の祭典実行委員会」を発足させ、夜になると真っ暗になってしまう諏訪湖や諏訪特有の澄んだ空気が生かせる「光」をテーマとして「諏訪を彩る光の祭典」を発足し、平成16年度よりこれを当該市の恒例事業とすることにより、観光客減少に歯止めを掛けようとしている。
諏訪湖に浮かぶ初島 今年は、県のコモンズ支援金を活用して、諏訪湖に浮かぶ初島に高さ6.5メートル、幅・奥行きともに3.64メートルの浮城を構築し、それをライトアップさせることにより、暗黒の諏訪湖に一点の光を灯している。また、諏訪市全体を「光の美術館」と見立て、市民や地元企業が作製した光のオブジェを市内数十ヶ各所に設け、町への誘客と賑わい作りを図っている。加えて市民及び企業が作製した光のオブジェのイルミネーションコンテストを行い、制作側のまちづくりに対する士気高揚も同時に行っている。
 そもそも、この計画の発端は、平成16年度諏訪市商工会議所青年部が、諏訪市の環境美化意識向上を目的に、諏訪湖初島及び湖畔公園にイルミネーションオブジェを設置したことが、地域住民から大きな反響を呼び、以来上記3団体を加え3年間今日に至るまで続いている。まだまだ、事業規模としては小規模であるが、水面下での盛り上がりは確かにあり、今後の動向に期待が持てる取り組みである。

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