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月刊中小企業レポート
更新日:2006/11/09

健康を考える

歯医者さんが勧める「健口法」

健康を考える 「歯医者さんはお好きですか?」と聞けば、まず「大好きです!」との返事が返ってくることはないでしょう。ある統計によれば自分のお口の中に何かしらの具合の悪いところがあると感じている方は、国民の80%にも上ると言うことです。しかし、実際歯医者さんにかかっている方はそのうちの20%程度にとどまるとのことです。一番歯医者さんを敬遠する理由は、「痛いから」というのが今も変わらぬ理由のようです。昨今は、「予防」がどんな治療にも勝るとして、「定期健診」や「歯科ドック」が耳なれた言葉になってきましたが、いざ虫歯や歯周病になってしまってつらい思いをして懲りるまでは、なかなか歯医者さんは遠い存在なのかもしれません。

■歯医者さんの治療法に大きな変化が…

 「痛くなってから治療に来るからよけい痛いんだ。」とは歯医者さん側からの一方的な理屈ですが、実際これまでの歯医者さんの歴史的背景には、そう言わざるを得ない無理からぬ理由もあるのです。それは、これまで歯やお口の病気は、虫歯菌や歯周病菌などの「ばい菌」が起こす感染症であるとの認識が一般的であったからなのです。だから、「歯をよく磨きなさい」とか「虫歯になるから甘いお菓子は控えましょう」と言った指導がまかり通っていたわけで、それを繰り返されるたびに、ますます歯医者さんへの足が遠のいていくことになるのも当たり前です。
 しかし、このほど、これらの病気は「生活習慣病」として改めて見直されることとなり、歯医者さんでの治療方法にも大きな変化が起きているのをご存じでしょうか?「私は歯の質が弱くて・・」とお悩みの方にも「体質と生活改善」でお口の病気だけでなく、体すべての健康増進にもつながることになるのです。その決め手の一つが「咬み合わせ」です。人のあごの関節付近には第2の心臓といわれるポンプがあり、これがしっかり働くことにより脳が活性化され、体の細胞が若返るというのです。そしてこの効果により、虫歯や歯周病に負けない体づくりが現実のものとなるのです。ここで、かんたんな自己診断をご紹介しておきましょう。

■笑顔は健康のバロメーター

歯医者さん まず鏡に向かってご自身のお顔を眺めてみてください。そしてニコッと笑ってみてください。いかがですか?今鏡に映った笑顔はあなた自身が気に入った笑顔でしょうか?もし、どことなく納得いかないとお感じになるようであれば、また、以前に比べておかしいと感じるようであれば、咬み合わせがずれてきているのかもしれません。男の顔は履歴書、女の顔は請求書と言われる?ように、ご自身の笑顔は健康のバロメーターになるのです。これからは、美しい笑顔づくりのために、もっと歯医者さんと仲良しになってみてほしいものです。

 

長野県保険医協同組合
理事長 神谷 誠

 

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