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月刊中小企業レポート
更新日:2006/03/30

トピックス東西南北

高遠の桜を守り、この地の特産品を全国に発信!
信州桜の名所、高遠桜を守る

 高遠と言えば桜である。信州の代表的な桜の名所はと尋ねられても、多くの県民が最初に高遠の名を挙げるだろう。それは高遠町だった時も、合併(本年3月31日)して伊那市になった今も変わらない。高遠城址公園に植わるタカトオコヒガンザクラは約1,500本。城址公園は「天下第一の桜」として全国に知られる。
 そんな桜の高遠に、合併と時を同じくして誕生した企業組合信州高遠桜守がある。
 理事長の稲邊さんは、もともとは横浜出身で、高遠の桜に魅せられたこともあって移転してきた。平成11年より桜の管理をはじめ、現在8年目になる。テレビなどの取材を受けたこともあり、ちょっとした有名人である。
 これまで、個人として高遠城址公園の桜の樹の管理を行ってきたが、近隣市町村合併に伴い、管理受託契約など個人としては対応できなく活動に制限や限界が生じてきた。そのため、高遠しかない、豊かな自然環境を生かしたすばらしい農産物・加工品等地域特産品多数あるなかで、これを都市の生活者に届けるパイプ役となり地域産業活性化の一翼を担っていきたいと感じた。そこで、従来から行っていた高遠城址公園の桜の樹木管理受託に軸足をおきながら、学校や公民館といった公共施設をはじめ一般家庭にも樹木管理作業領域を拡大し、広く活動をしていくため、組合を設立した。
 主な事業としては①樹木管理等請負又は作業受託、②農産物・加工品、木工工芸品等地域特産品の販売、③樹木管理・森林保護又は広告宣伝企画等に関するコンサルティング事業農産物を行っていく予定だ。
 まだまだ、誕生したばかりの組合ではあるが、これからも高遠の桜の樹を守り、桜の高遠だけではなく、様々な地域特産品がこの地から発信され、高遠の経済振興につながっていくことが期待される。

(取材構成 南信事務所)
組合概要

組合名 企業組合信州高遠桜守
所在地   長野県伊那市高遠町
東高遠870番地2
設立   平成18年4月
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