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月刊中小企業レポート
更新日:2006/03/30

トピックス東西南北

上田市合併記念イベント
「10年後の僕たち・私たちのまち展」

■市町村合併による新生上田市誕生

 平成18年3月6日、上田市・丸子町・真田町・武石村の合併により面積552平方キロメートル、人口164、〇〇〇人余の新上田市が誕生した。この合併を記念して、上田市中心商店街で組織する上田商業21世紀会では、合併記念イベント「10年後の僕たち・私たちのまち展」を実施した。

■上田商業21世紀会とは

 上田商業21世紀会は、中心商店街の活性化策を研究することを目的に商店会会長等の役員が中心となり昭和62年に発足した任意組織である。傘下商店会(海野町、原町中央、原町一丁目、中央一番街、松尾町、天神の六商店会)地域全体に亘る中心商店街活性化に向け、上田市中心商店街統合の象徴として各町との利害的組織的な障壁を取り払い「商店街や街そのものが自分たちの力で個性的な魅力を高める」ことを目標に、販促環境と教務情報の各部会で活動している。
 これまで、個店店主が持つ知識や技術を消費者に提供する「まちごとカルチャースクール」やプランターによる「花いっぱい運動」、HP開設による商店街や地域のPR活動、まちづくりや個店活性化の研修会を行うとともに、昨年度は「上田市中央商店街ガイドブック」を作成し各個店の情報提供を行う等のさまざまな事業に取り組んできた。

■「10年後の僕たち・私たちのまち展」の取り組み

リーフレット
リーフレット
 今回の合併記念イベントは、歴史と文化を育んできた上田市中央商店街の利点を活かし子供たちが描く合併後のまち「10年後の僕たち・私たちのまち」を紹介し新生上田市民との交流の場を図ることを目的として実施した。上田市・丸子町・真田町・武石村内の小学四年生(10歳)を対象に10年後(20歳の成人になった時)の自分たちの街・友達・家族の変化に対する夢を描いた作品を募集した。
 作品製作に当たっては4市町村の学校関係者や教育委員会等の関係各位のご協力により授業の一環として取り組んで頂いたケースも多く、1,512点の作品が集まった。4月2日までの日程で海野町会館・幻灯舎を始めとする中央商店街各店舗にて展示中であり、展示後は10年間保管し子供たちが20歳に達した時に返却する。展示については、四市町村首長挨拶と新上田市内小学校全25校のPR、イベント内容を掲載したリーフレット15,000部を発行し、出展頂いた各学校はもとより関係機関に配布し周知に努めた。
 また、絵画展示とともに「中心商店街の中で文化祭」をテーマに、上田市出身造形作家による立体イラストの展示会や、紙つばめ、折り紙「手裏剣」等の手作り玩具、粘土とペットボトルを材料とする「光る立体イラスト」作成という「ものづくり体験教室」を実施し、多数の市民の皆様に参加頂くイベントを開催した。

■これからの活動

 私どもは市街地活性化に取り組む上で、中心市街地(商店街)を地域の皆様に知って頂くことが最も重要であると考え、個店の情報提供として中心商店街ガイドブックを作成し、街を知って貰う機会として今回のイベントに取り組んできた。
 これからも「中心商店街の活性化」という目標達成に向け、活性化策や市街地の将来像について会員同士で議論を重ねるとともに、商店街の魅力アップを図ることを念頭において研鑽を重ね自から発想し積極的に行動していきたいと考えている。

(取材構成 東信事務所)
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