1.中小企業の経営環境


 (2) 経営上のあい路


 中小企業の経営上のあい路として、本年は上位2位までが昨年同様「販売不振・受注の減少」、「同業他社との競争激化」となったが、3位には「原材料・仕入品の高騰」31.6%と経営環境の変化を反映したものとなっている。また、「人材不足」とする事業所も27.2%と、4分の1強を占め、中小企業での、より質の高い人材への要請の高まりを裏付ける結果となっている。
 業種別では、「販売不振・受注の減少」が多くの業種で最大のあい路としているなかで、「金属製品」では、「原材料・仕入品の高騰」をあい路の1位にあげている。
 規模別にみると「1〜9人」規模で、「金融・資金繰り難」「製品価格の下落」とともに「後継者難」が、「30〜99人」規模では「人材不足」があい路の3位にあげられている。

第4表 経営上のあい路


第5表 業種別にみた経営上のあい路上位3項目


第6表 規模別にみた経営上のあい路上位3項目