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月刊中小企業レポート
更新日:2006/03/30

トピックス東西南北

障害者の「働く意欲」を尊重する企業と積極的に恊働する時代の到来


現在、上田市の「上田のリサーチパーク」内のメディアファクトリー内に工房があります。マッキントッシュや出力機に囲まれてみんなが元気に働いてます。

企業組合 アップル工房ウエダ

 障害者が働くということ

 平成16年11月に「企業組合アップル工房ウエダ」が設立されて早1年がすぎようとしています。
 この間、上田はもちろんの事圏域や県内のいろんな方々の御支援を受けながら、何とか乗り切ってきました。
 元々、障害者がもっと社会の中でそれぞれの能力を発揮し、共に働くという行為を通して社会的な認知を図っていく、という趣旨ではじめたこの構想が、まず県内の各圏域に広がっていく事を願って止みません。
しかしながら、障害者とひとくくりに言っても千差万別、当たり前の事ですが、100人いれば100通りあるわけで、その1人ひとりに対応していく事は不可能です。障害を持っていても働きたいという願いがあるかぎりその期待にどう応えていくかということは、大きく言えば社会全体の義務であり使命ではないでしょうか。
 今国会で「障害者自立支援法」が成立の運びとなります。内容を細かく解説する事は省かせていただきますが、補助金に頼らざるを得ない現状の障害者施策が大きく転換する事は間違いありません。障害者が施設を利用する場合、係る費用の定率一割負担は確実になります。いわゆる小規模通所作業所と言われているところに通わざるを得ない障害者にとっては、結構な負担になります。
 時代の変遷とともに、障害者を取り巻く状況は変わります。それが改悪になることのないように望むしかありませんが、いつの時代でも「障害を持つ全ての人々が人的な資源」なんだという認識は常に持ち続けたい。その資源を活かしてこそ、共生社会なんだ、という理念をしっかりと持つ事が求められているのではないでしょうか。


 NPO障害者ジョブネット

 障害者の問題といっても、全てに精通する事はとても無理です。ここでは、障害者の「働きたい」を助長する活動について幾つか説明させていただきます。
 障害者雇用促進法でいわれる障害者雇用率は長野県内では約1.6%で法律で定められている1.8%をクリアーしていません。クリアーできない理由はそれこそ枚挙にいとまがないほどありますが、最も大きな理由の一つは障害者に対する理解の不足が挙げられます。「働きたい」その気持ちは健常者であれ障害者であれ同じである、という認識からすれば障害者の就労という問題をもう一度考え直す良い機会であると言えます。
 障害者の作業所や福祉企業、さらには在宅の障害者にとって、仕事をする上で何が最も必要かと言うと、仕事を確保する営業そのものです。
営業のネットワークを組む事、それも行政頼みではなく、民間の企業の方々とのネットワークを組まない限り将来性はありません。
 ぜひ、企業経営者の方々のご理解をお願いします。企業とのネットワークができれば、双方のメリットもかなりの部分で見込む事ができます。障害者の雇用、就労は、一方的に企業に負担を強いても機能しないと考えています。双方の利害が一致したところで初めて成立します。何回も恐縮ですが、障害者であれ「働く」という行為そのものは福祉ではありません。そうであれば、企業に対しても働く障害者に対しても双方の利害が一致したところで就労の機会がより多く生まれてくる事は理解に難くないところです。


 アップル工房に愛の手を?


 アップル工房ウエダは「オンデマンド印刷」とインターネットの業務を主としています。地方都市では中々理解されにくい業種ではありますが、「必要な時に、必要なモノを、必要な枚数だけ」ということです。
印刷媒体が多くの無駄を出している中では、確実な経費削減につながります。名刺などでしたら即日納品がウリです。ぜひ、ご一考下さい。

NPO長野県障害者ジョブネットの基本スキーム


■アップル工房の業務ご案内
・各種印刷媒体・パンフレット企画、デザイン・大型プロッタ主力によるポスター、表示板・名刺、サービスカード・インターネット関連事業・ショッピングモールの運営
・LLP関係のコンサルタント事業 他
お問い合わせ先 アップル工房ウエダ
上田市大字下之郷812番地1 上田リサーチパーク内  TEL.0268(39)7771
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