2005年版中小企業白書の概要

日本社会の構造変化と中小企業者の活力　第2回

　2005年度版中小企業白書が発表されました。中川経済産業大臣が「発行に当たって」で書かれた冒頭の言葉を抜粋しますと、「2004年度の我が国経済は、全体として企業部門を中心に着実な回復が続いたが、年度の終わりにかけては、景気回復が緩やかになった。
　今般の景気回復局面においては、好調な海外経済を背景とした輸出増と企業収益改善による設備投資が牽引役となっており、大企業よりも内需に依存する割合が高い中小企業の景況は、依然として厳しい状況にある。また、業種・地域によっては回復にばらつきが見られる。
　我が国経済の屋台骨である中小企業が、このような苦境を脱却し、その活力を存分に発揮できるようにすることは、我が国経済活性化に向けた最重要課題である。」と述べています。
　今月号では、第2部と第3部の「中小企業が中心市街地と商業の活性化について果たす役割」と「日本の労働市場における若年者の就業意識」など具体事例を交えて抜粋し紹介します。
　10月号では、第3部の3章以降の内容を掲載する予定です。

●地域再生と中小企業の果たす役割
●『日本社会の活力と中小企業』―中小企業と人材を巡る諸課題