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月刊中小企業レポート
更新日:2006/03/30

トピックス東西南北

20年に一度、世紀の大祭
伊勢神宮 式年遷宮 御杣始祭(みそまはじめさい)


 「森林浴発祥の地」「日本三大美林の一つ赤沢美林」で有名な長野県木曽郡上松町において、1300年以上の歴史をもつ伊勢神宮式年遷宮 御杣始祭(みそまはじめさい)が平成17年6月に行われます。

 伊勢神宮式年遷宮、御杣始祭は20年に一度、伊勢神宮の御正殿を新しく建て直す際に執り行われる諸神事(遷宮に際し約33もの神事が執り行われるが、3番目に行われるのが御杣始祭)のうちのひとつです。その内容は御神体のお鎮まりになる「御樋代(みひしろ)」の御用材となる「御神木」を伐り出すもので、遷宮の開始を内外に示す重要な意義を帯びた神事です。

 神宮式年遷宮の歴史は古く、西暦685年天武天皇の代に定まり、690年持統天皇の代には1回目の神宮式年遷宮が行われました。その伝統は受け継がれ今回の神宮式年遷宮(平成25年予定)で62回目となります。
 御杣始祭の「御杣(みそま)」は遷宮の御用材を伐り出す山「御杣山」から由来しています。鎌倉時代までは古く大御神の山として崇められてきた「神路山」「高倉山」(現在の伊勢市南部の神宮の宮域林)に御杣山は定められていましたが、材の欠乏もあり、江戸時代(宝永六年)の第47回神宮式年遷宮で初めて木曽の湯船沢が御杣山とされてから木曽で行われる御杣始祭は今回で22回目を数えます。

 今まで御杣始祭は伊勢神宮の神事の為、一般公開されませんでしたが、今回は愛知万博会場で実況放送される他、NHK等でテレビ放映されます。「杣夫(そまふ)」(御神木を伐採する人)が「三ツ尾伐り」と呼ばれる伝統的な技法で手斧を巧に操りながら、御神木の周囲を傷つけることなく大木を切り出すその様には全ての人が圧倒されること間違いなしです。この機会に20年に一度、世紀の瞬間を是非ご覧下さい。


 

担  当 :中信事務所
取材協力 :伊勢神宮御神木祭木曽奉賛会

 


伊勢神宮御神木祭 日程
  平成17年6月3日(金):御杣始祭(伊勢神宮神事の為、一般公開されません)
4日(土):御神木祭「お木曳き行事」
5日(日):御神木祭「奉納行事」
6日(月):御神木祭「奉送行事」
長野県中小企業団体中央会、田口具敬木曽支部長が伊勢神宮御神木祭木曽奉賛会の会長を務められます。

お問い合わせ先
  上松観光協会(上松町役場内)TEL:0264-52-2001
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