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月刊中小企業レポート
更新日:2006/03/30

新年の抱負

長野県中小企業団体中央会 長野支部長  市川浩一郎
長野県中小企業団体中央会 北信支部長  小林 勇生
長野県中小企業団体中央会 上小支部長  笠原 一洋
長野県中小企業団体中央会 松本支部長  唐沢 政彦
長野県中小企業団体中央会 大北支部長  宮澤 吉高
長野県中小企業団体中央会 木曽支部長  田口 具敬
長野県中小企業団体中央会 諏訪支部長  田村 春夫
長野県中小企業団体中央会 上伊那支部長 橋爪 利行
長野県中小企業団体中央会 下伊那支部長 後藤 吉見

明るい希望を持って

笠原 一洋 不二越機械工業株式会社 代表取締役社長
不二越機械協力者協同組合 代表理事
市川浩一郎

 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は長野支部諸活動に対し皆様の暖かいご支援ご協力を賜り心より御礼申し上げます。
 デフレ経済脱却の兆しが、指標上では出てきている様ですが、実感が無いのが現状でしょうか。しかし、少しでも明るい話題が出てきたのは歓迎です。
 ピーター・ドラッカーが日本について発言した中に、「今日、日本では、悲観論が蔓延しているが、日本の外から見ますと、悲観すべき根拠は、余り見つかりません」(「挑戦の時」参照)と言っています。
 理由として、日本人は教育レベルが高く、高等技術教育は欧米諸国より先行している、欧州に比べ失業率も低く成長率もそこそこであり、東アジアで突出した主導権を握っている、貯蓄率は高く、豊富な貯蓄が金利を低く抑えており、欧米諸国より資本コストが安い、等々と説明し、日本人はくよくよする必要はない、と表しております。現実はそれ程安易ではありませんが、ただ、企業経営をしている中で、自社を一方から見つめるだけではなく、違った方向から見直す事も必要だという思いを少なからず経験した中から、そこには必ず解決の糸口、ヒントがあると確信しております。
 デフレ脱却の兆しが見えてきたなら、今一度自分の企業を見直し、先を見つめ、困難な状況を克服してゆきたいと考えております。
 長野支部と致しましても会員皆様のご要望に沿うべく諸事業に努力致して参ります故、本年も宜しくご支援の程お願い申し上げます。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和15年12月19日生
千曲市出身
2. 事業内容
半導体シリコンウェーハ加工装置の開発
ラッピングマシーン、ポリッシングマシーン
ウェーハ洗浄装置ほか付帯装置
新素材精密加工装置の開発
3. 趣味
ゴルフ、音楽鑑賞(ジャズ、ハワイアン)、三味線

年 頭 所 感

小林 勇生 中野プラスチック工業株式会社 代表取締役社長
北信プラスチック事業協同組合 代表理事
小林 勇生

 新年明けましておめでとうございます。
 本年も宜しく御指導賜りますようお願い申し上げます。
 昨年は12月の日銀短観では景況は製造業では大幅に改善されているとの発表があったが、それは大企業であって、中小企業との格差はむしろ拡大しているとのことであり、今年も引続き予断を許さない状況が続くものと思われる。しかしデジタル家電を筆頭に経済を牽引する製品が現れて来たことは久々の明るい材料であり、大いに期待するところである。
 さて、最近聞いた話の中で、これからは次の4ツの「コ」がキーワードになるという。即ち、①個性 ②顧客 ③コミュニケーション ④公 だそうである、戦後、奇跡の回復をもたらした日本経済の原動力は「規格大量生産」で世界を席巻出来たからであるが、需要がソフト化した今は個性的なものでないと需要が減ってしまっている。しかし平均的な企業が全て個性的な製品開発やサービスが出来る訳はないので「顧客」がどのように見てくれているか。どうしたら競争相手と差別化出来るかを考える。そしてその特色を相手が納得してくれるようなコミュニケーションをはかること。最後の「公」は企業の社会的責任。遵法は当然のこととして特に環境問題には積極的に関わらざるを得なくなって来ている。
 ということで今年当支部も遅ればせながら環境問題に取り組んで行こうと思っております。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和16年7月20日生まれ
中野市出身
2. 事業内容
プラスチック成形
金型製造
3. 趣味
ゴルフ、読書

2004年プロローグ

笠原 一洋 笠原工業株式会社 代表取締役副社長
アサップ十八協同組合 代表理事
笠原 一洋

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は上小支部の事業に対しまして暖かいご支援・ご協力を賜り心よりお礼申し上げます。
 日本経済の低迷が依然継続している中、国内では年金問題、世界ではイラクを巡る諸問題が今クローズアップされています。地域経済を見据えた場合、製造業の中国進出は産業の空洞化をもたらし、失業・雇用流動化対策等の課題は山積されています。このような状況下、各企業においては、外部経営環境を嘆いても仕方ないので、経営の効率化を推進し、経営の再構築しているものと思います。
 さて、当組合の活動については、共同研究開発された製品を冷静な目で分析し、更なる改造変更等の新たな課題に対応しながら、数年後にはニッチな市場で大きなシェアを取れるようになればと考えていますが、今年はその飛躍の年にしたいと思います。
 このような変革期は、中小企業に厳しいインパクトを与えますが、中小企業経営者は、現実を冷静に見極めつつも将来ビジョンを持ちながら、新たな経営基盤(製品・技術・サービス等)を獲得していくべきと考えます。私自身としては、最近耳にすることが多い「企業間連携」の典型的な組合組織で共有経営基盤を構築したいと思いますし、そのことが地域サプライチェーン回し、微力ながら地域社会に貢献するものと位置付け、新たな気持ちで粘り強く取り組んでいく所存です。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和12年1月19日生
上田市出身
2. 事業内容
情報機器・半導体製造設備設計・製造
発泡成形製品の製造・販売
産業用各種自動機械の設計・製作・販売
包装材・緩衝材・農水産食品容器・断熱材・土木資材製造
射出成形品・圧空・真空成形品製造
住宅用断熱パネル・各種複合製品製造
3. 趣味
切手蒐集

新年のご挨拶

唐沢 政彦 株式会社中信高周波 代表取締役社長
中信企業振興協同組合 専務理事
唐沢 政彦

 新年明けましておめでとうございます。
 振り返れば早いもので、21世紀を迎え4年目の新春を迎えました。
 昨年の中央会全国東京大会で、小泉首相が、「構造改革はそう簡単にはいきませんよ」と挨拶の中で言われたのが印象的でした。
 昨年11月に行われた衆議院議員選挙では、比例区で民主党が1位に躍進したものの、全体では与党が安定過半数を確保しました。その際、史上2番目といわれる低い投票率が問題になりました。
 海外では、3月米英軍によるイラク攻撃、4月にはSARSの流行により世界で死者が百人を超えるなど、海外旅行が規制され航空各社を始めとして関連企業の経営が危ぶまれました。イラクでは今だに戦闘状態が続いています。
 そんな中で明るいニュースは、長野県が全国一番の長寿県となり長野県に住んでいてよかったと思うしだいです。「長寿県長野」ひと昔ですと漬け物は命を縮めると言われてきましたが、梅干しは長生きの妙薬として毎日一粒を食し、梅干しの中に含まれているクエン酸は血液サラサラ効果が高いようで、塩とシソの葉で漬けたものは百年たっても腐らないそうです。
 我々の小さいとき、弁当には梅干しが真ん中にいれてあり、それを日の丸弁当と私たちは呼んでいました。
 また信州の漬物の代表である野沢菜漬けは、ビタミン、カルシュウムが豊富と聞いています。これらは信州の冬の保存食として昔から食されて来たわけで、我が家でも毎年梅干しや野沢菜を漬け、孫達も好んで食べ今時の子供には珍しいかなと思っています。
 人生もスポーツも、優れた人、上手な人とやらなければ上手にならないし、会社経営も品質、価格、納期の厳しい企業、特に国際的にも通用する異業種企業との取引が出来ればと思いますが、内外の政治経済が今年はどの様に進展していくかが心配です。
 弊社としても次の世代に引き継いでゆくことが社会的使命と思い、自分の歩んできたことを基礎にして、新しい時代を担う次世代に引き継ぐべく頑張りたいと思います。
 2004年の幕開けと共に健康に留意し、中央会支部会員皆様の発展と企業振興のために頑張りますので、本年もよろしくお願い申し上げ新年のご挨拶といたします。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和11年4月14日生
東筑摩郡山形村出身
2. 事業内容
金属熱処理
表面処理
熱交換器部品
3. 趣味
海外、国内旅行、ゴルフ

我が車検業界を取り巻く厳しい環境

宮澤 吉高 有限会社宮澤自動車 代表取締役社長
協業組合大町車検センター 代表理事
宮澤 吉高

 新年明けましておめでとうございます。
 年頭にあたり本年が皆様方にとりまして平穏で健やかな年になりますようご祈念申し上げます。
 さて昨年を顧みますと、政治、経済、社会ともに混乱、混沌、混迷とまさに三混の年となりました。
 12月発表された日銀短観によりますと、企業の景況感を示す業況判断指数は大企業・製造業で大幅に改善され実に6年半ぶりの水準となり、又中小企業においても小幅ではありますがそれぞれ改善されたとしています。しかし我々のところまでは実感として伝わってまいりません。一方、自動車整備業界には大きな衝撃の年となりました。7月29日付の日本経済新聞の記事に端を発した車検延長問題は、まさに寝耳に水の感でした。政府の総合規制改革会議のまとめる重点項目の中で「乗用車の車検制度を現行期間の2倍(初回6年2回目から4年)に見直す」ことが提唱されたと言うものです、その後の改革会議においても、「車検延長」を規制改革の重点事項の一つとして盛り込まれることは必至で、延長期間については今後の検討課題であるとしても、「延長の実施」は確実視されています。このことに関しては「消費者・利用者本位の規制改革を推進し、国民負担の軽減を計るとの見地から現行制度を抜本的に見直し、自家用自動車に関する車検有効期間を延長すべきである」としておりますが、その論拠の一つに自動車使用者が車の故障等についても、事故責任によるものとの認識が既に明確化されている」とありますが、私は甚だ疑問に思います。
 整備売上高が対前年比7.2%と減少している状況下で、車検整備のために組織化された組合は否応なしに法定需要に頼らない新たな進路の開拓を模索しなければならないところに来ています。
 中央会職員の皆さんには、従来に増してより強力なご指導をお願いする次第です。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和9年10月8日生まれ
北安曇郡池田町出身
2. 事業内容
自動車販売整備
3. 趣味
旅行

地域活性化に叡智を出そう

田口 具敬 田口建材工業株式会社 代表取締役社長
木曽生コン事業協同組合 代表理事
田口 具敬

 新しい年を迎えて、今年こそは将来に向けて明るさの見える実態が身に感じる年になることを願っていますが、昨年末の地方銀行の国営化にみる銀行の不良債権処理の実態から政府が言い続けている経済の上向き判断が地方にはまだ見えてないのが現状です。
 地方税財政制度改革で地方への税財源移譲の中味がはっきりしないまま、補助金の大幅削減が打ち出されていることは、地方における活性化努力に水がさされ厳しさが一層増してしまうことになる。納得のいく税財源移譲を確立してほしいものです。
 今年の木曽地域は来年の町村合併実施を前に大きな試練を迎えている。南の越県合併、北の郡外合併で2つの村を失う。これにより木材業界、建設業界、観光業界をはじめ多くの業界が郡内シェアの縮小で大きな痛手を負うことになる。
 また、伊那木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通は流通関係をはじめ、木材業、建設業、観光業に大きな変化をもたらすことになる。
 これを機に地場産業の活性化に努力し、トンネル開通が単なる時間短縮のメリットだけでなく、木曽地域全体が恩恵を得るよう、あらゆる業種が一体となって智恵を絞り努力をしていかなければならない。
 また、国道19号渋滞が原因で中京方面から木曽への観光、スキー客が激減しているが念願の木曽川右岸道路の早期開通をめざし公共事業削減のしわ寄せを被らず、必要な道路の早期着工に向けて関係所管に強力な働きかけをしなければならない。
 今年も大変厳しい年であるかと思いますが、地域発展のため出来る限りの努力をしていく所存でございます。
 本年もよろしくご支援の程、お願い申し上げます。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和5年7月1日生
木曽郡大桑村出身
2. 事業内容
砂利砕石製造販売
生コン共同販売
3. 趣味
ゴルフ、音楽鑑賞、読書

新年のご挨拶

田村 春夫 株式会社田村建設 代表取締役社長
茅野市建設事業協同組合 代表理事
田村 春夫

 輝かしき新春を迎えられ、心より御祝い申し上げます。
 厳しさに明け、厳しさに暮れた2003年、今年こそは佳き年に成ります様にと、祈願する一人でございます。
 最近の我国の経済、景気は一部に持ち直しの動きがあるものの、私共中小企業にとっては実感しうる事が出来得ません。
 依然として消費の低迷、公共工事の減少、長い間にわたる不況の影響を受け数多くの倒産、‥‥‥先行の見えない不透明な厳しい状況にあります。私共中小企業者におきましては、景気の回復が遅れ先行が非常に不安でなりません。
 この様な中、我が国の経済を支える中小企業が、経営改革を計り、即応出来る経営体質に改善し、中小企業連携組織の持てる力を結集してこの難局を共々全力投球にて力強く頑張る事が大切な事ではないでしょうか。
 「たゆまぬ挑戦新たな飛躍」組合員全員がこれを合言葉にして、共々持てる力を充分に発揮してこの難局を頑張り抜きましょう。
平成16年 新春

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和10年3月30日生
茅野市出身
2. 事業内容
総合建設業
3. 趣味
読書

「企業家社会」の一員を目指して

橋爪 利行 伊那米穀株式会社 代表取締役社長
上伊那食糧事業協同組合 代表理事
橋爪 利行

 明けましておめでとうございます。年頭に当たり皆様のご多幸とご健勝を祈念申し上げます。
 さて、月刊中小企業レポート2003年8月~9月号に2003年版中小企業白書の概要が掲載されたことはご高承のことと存じますが、その終章”再生と「企業家社会」への道“の中に以下のような記述があり、いささか共感を覚えました。
 『これから失われた10年を超えて日本経済が再生を果たすためにも、中小企業が「強み」を発揮することが必要である。
 元来、ダイナミズムに富む存在である中小企業は、わずかな期間で急変身を遂げる力を持っている。本業における地道な経営努力を行うことが生き残り、成長する道であり、こうした中小企業が多数活躍する経済―「企業家社会」が日本経済再生につながる。』
 そこで、今年は中小企業白書の意を体して、今まで以上に本業に注力し、自分を叱咤し、従業員を鼓舞して一歩でも二歩でも前進して「企業家社会」の一員として生き残る道を模索することを目標に掲げた次第であります。
 ところで、私は当中央会の初代会長故小山邦太郎先生に揮毫していただいた伝教大師の愛語「一隅を照らす」を座右の銘にしております。私なりの解釈ですが、中央会の支部長を務めることは正に一隅を照らすことだと考えております。
 本年も上伊那支部長として微力を尽すことで「一隅を照らす」を実践して参りたいと念願いたしております。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和10年4月21日生
高遠町出身
2. 事業内容
米穀・食料品・飼料の卸・小売
3. 趣味
ゴルフ(下手の横好き)
スポーツ観戦

魅力ある地域づくりを

後藤 吉見 株式会社マルヒ 代表取締役社長
多摩川精機協同組合 代表理事
後藤 吉見

 新年明けましておめでとう御座います。旧年中は下伊那支部諸活動に対し皆様方のご支援御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、日本経済は不況と言うデフレ経済のトンネルを長い間歩んでいましたが、ここに来てやっと出口の灯りが見えて来た気が致します。特に大手企業では、リストラや不良債権処理、新規分野への挑戦等行って体質改善を進めた結果、増収増益の企業が目立つ様に成りました。
 しかしながら一方、この長いデフレ経済下の間に企業は工賃の安い東南アジア、中国へと生産拠点をシフトして国内産業は空洞化し、また地方に於いても大企業の撤退、中小企業の倒産、失業者の増加等により地方経済に与えた影響も大きいものが有りました。
 地方は政府が進める行財政改革により自立した地方経済を目指さなければ成らない状況にあります。しかし、景気は底を打ち回復しているとの明るい話が出てはいますが、地方においては依然として厳しい経済状況が続くと思います。
 企業は人成りといいますが良い人材が集まらなければ企業は衰退してしまいますし、良い企業が無ければ若い優秀な人材は大都市へと出て行ってしまいます。地方の活力は企業力と地域の魅力により決まると考えます。私どもは物づくりを通し若い優秀な人材をこの長野県に残し、地方の活力を高め、世界の企業に負けない技術で地域づくりをしなければ成らないと強く感じています。若い人材が夢を持って仕事が出来る環境を作ることが重要ではないでしょうか。
 皆様方と共にこの地域がより一層魅力有る地域と成るよう頑張って行きたいと思います。
 本年も宜しくご支援の程お願い申し上げまして新年のご挨拶と致します。

プロフィール
1. 生年月日・出身
昭和9年2月1日生
飯田市出身
2. 事業内容
小型精密モータ製造
航空計器関係オーバ・ホール
バイオ装置製造
3. 趣味
史跡めぐり
日本画家の作品鑑賞

新年にあたり
中央会各支部、気持ちも新たに様々な活動に取り組んでまいります。
御関係各位には、本年も当会活動に変わらぬ御理解と
御協力を賜りますようお願い申し上げます。
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