1.中小企業の経営


 (2) 経営上のあい路


 中小企業の経営上のあい路として、本年も昨年同様「販売不振・受注の減少」が65.9%とトップにあげられ、次いで「同業他社との競争激化」が40.4%、「製品(販売)価格の下落」が32.5%となっており、デフレ経済下での厳しい経営環境を反映したものとなっている。一方「人材不足」とする事業所も21.4%あり、将来のためにより質の高い人材を求める中小企業の姿がうかがえる。
 業種別では、ほとんどの業種で「販売不振・受注の減少」が高い数値で1位にあげられ、「繊維」では「製品価格の下落」が「サービス業」「運輸業」「小売業」では、「同業他社との競争激化」がそれぞれ隘路の一位にあげられている。また、「取引先の海外シフトの影響」では「繊維」「機械」「その他製造」で、「安価な輸入品の増大」では、「繊維」「木材」で、「金融・資金繰り難」では、「サービス業」「小売業」でそれぞれ隘路の上位にあげられている。
 規模別でみると、すべての規模で「販売不振・受注の減少」が1位に「同業他社との競争激化」が2位に「製品価格の下落」が3位にあげられている。

第4表 経営上のあい路

第5表 業種別にみた経営上のあい路上位3項目


第6表 規模別にみた経営上のあい路上位3項目