事業所だより
厚生労働省委託事業 新規学卒者を対象とする求職活動援助事業の活動報告
高校教師対象に初の企業ガイダンスを開催

 長野県中小企業団体中央会等が厚生労働省より委託を受け学卒者の就職支援を行っている求職活動援助事業推進室では、松本公共職業安定所と共催で来春の県内高校卒業者に対する求人が、史上最低だった昨年度を大幅に下回っている状況を打開するため、7月12日に松本市の松本東急インで就職指導担当の高校教師を対象に企業側から求めている人物像や企業を理解して貰うための企業ガイダンスを初めて開催し、松本公共職業安定所管内の企業33社と高校19校(教師45名)が参加しました。
 こうした今回の試みは、企業業績の停滞、産業構造の変化、企業の雇用形態の変化や就職指導担当教師が所有している企業情報の不足、就職希望高校生の特性や出身高校の特性等をPRすることや企業側が求めている人材像を学校側に再認識し就職相談に活用して貰うことを目的に開催したものです。
 反省点として、当日の参加企業が少なくて残念である点が挙げられる一方、いままで着目していなかった中小企業の求人開拓を積極的に進め、一人でも多く求人獲得ができればと求職活動援助事業推進室などでは期待しており、今回の試みを通じて管内企業の多くが高校卒業予定者の採用に繋がることを望んでいます。

ガイダンス終了後のアンケート調査の結果

《よかったと思われること》
[企業側]
  • 学校と企業との距離感が近くなることで、生徒さんへの対応等にも有効だと思う。直接お会いすることで、我々企業の理念、思いを知っていただくことは有益だと思います。
  • 高校生の就職状況の厳しさと、先生方の熱意を強く感じました。学校の様子や生徒の状態などを知ることができ、有意義でした。
  • 通常の学校訪問ですと限られた学校しか訪問できないのですが、今回のようなガイダンスでは、多くの担当の先生と情報交換ができました。
  • 今まで良くわからなかったことが直接先生から色々な話が聞けてとてもよかった。学校によって取り組みの違い等わかって良かったです。
[学校側]
  • 人事担当者と直接話をすることができ、情報収集等ができ有意義であった。ぜひこういう機会を何回か設けてほしい。
  • 夏休み中に希望者全員に見学させ、その様子で就職書類を提出させたい。
  • 企業の本音部分を聞くことができ、こちらからの生徒達への指導への参考になった。企業側との考えの差を思い知らされた。特に校内選考基準について。

《改善を要すること、その他》
[企業側]
  • 生徒さんに先生から就職のための心構えを教えてください。会社のこと、試験日の服装のこと等々を。
  • 会社訪問をもっと積極的に企画し、生徒に現実の社会をよく見てもらいたい。自主的に企業訪問できるぐらいの生徒に育ててほしい。
[学校側]
  • もう少し、事前に各企業の研究を行うべきであったと反省している。
  • 生徒の職業意識が低下しているので、担当者として十分に意識の高揚に努めたいと思っています。
  • 幅広く開拓すれば高校卒でも就職先がありそうとわずかに期待は見えた。ただ、本人達の努力・頑張りが背景に必要だが。

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