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デジタルビジネス用語辞典
IT活用で21世紀を賢く生き抜こう!

【ブロードバンド】
CD1枚の情報を6秒で配信。
 高度情報化が目覚ましい勢いで進む現代社会。その中で、新たなキーワードとして浮上してきたのが「ブロードバンド」です。
 「ブロードバンド」とは、高速大容量情報通信網(ブロードバンド・アクセス・ネットワーク:Broadband Access Network)のこと。つまり、今までにないほどの速さで大容量の情報通信を可能にするネットワーク環境を意味するものです。
 高速大容量といってもなかなかピンときませんが、たとえて言えば、今まで人ひとりがやっと歩けるデコボコ峠道しかなかった山里に、高速道路と新幹線がやってくるようなもの、といったところでしょうか。
 ではブロードバンドがなぜ「歴史的大転換」になるのか、事例をあげてみましょう。
 今まで普及していたアナログ電話回線やISDN回線で、音楽用CD1枚分の情報を受け渡しすると、スムーズにいっても約2時間半から4時間を要します。
 ところが今急速に普及し始めている「ADSL」やケーブルテレビのネットワークサービスなら、約6分~10分程度(伝送速度1.5Mbpsの場合)。さらに今後普及してくる光ケーブル回線網なら、わずか6秒ということになります(伝送速度100Mbpsの場合)。
 もちろんこれは理論値ですが、たった数秒でCD1枚分の情報が手に入るのなら、わずらわしいデータの受け渡しもしなくて済みます。ことに遠隔地とのビジネスや取引に、たいへんありがたい存在となることが期待されます。
 長野県内でも、6月中には、NNTの光ケーブル回線網サービスである「Bフレッツ」がスタートする予定です。

【eコマース】
日常生活を変える? eコマース。
 インターネットなどを通じて、直接商取引を行うことを「eコマース」(電子商取引: Electronic commerce)と呼びます。
 平成12年における我が国のインターネットビジネス市場の市場規模は47兆8千億円規模に増大しており、いわゆる「BtoB」と呼ばれる事業者同士の電子商取引が急拡大を遂げていることが特徴となっています。(総務省 情報通信白書)
 一般消費者向けの取引は、まだまだ先行しているアメリカなどに及ばない状態ですが、商品の販売価格について随時調査して掲載する「価格比較サイト」が次々と登場して人気を集めるなど、新たな動きも続々と出ています。
 現状の一般的なインターネット利用は、まだまだ電子メールやホームページ閲覧などテキストデータを中心としたものが主流です。しかしこれからは、動画像や音楽の配信、情報データ、ソフトウェアのダウンロードといった、大容量での利用に移行していきます。
 つまりこうした「eコマース」の広がりと「ブロードバンド」ネットワークの普及によって、私たちの暮らしのあり方そのものが一変しようとしているのです。


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