1台3役の破砕減容機と着色びんから軽量発泡骨材
豊関異業種交流協同組合 |
■所在地:下関市 ■設立:平成8年3月
■組合員数:13人 ■出資金:130万円
■地区:下関市、豊浦郡
■主な業種:総合工事業 電気機械器具製造業 金属製品製造業 専門サービス業 他
■組織形態:異業種連携組合 ■専従理事: - ■組合専従者:1人
■URL:http://www.tip.ne.jp/emission/ |
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省スペースでびん・缶・ペットボトルの破砕減容を可能にした地球にやさしい新型再資源化機の開発と、着色ガラスびんを軽量発泡骨材として再生資源化することに成功した |
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破砕減容機「スーパー大砕神III」 |
「容器包装リサイクル法」完全施行の1年前、缶やびんなどがそれぞれ別々の機械で減容されている現状に着目し、1つの機械で缶もびんもペットボトルも減容できないかと考え、「びん・缶・ペットボトル減容機」の開発に取り組んだ。現在は、その減容機をベースに、機動性を追及した車載型の開発、破砕したガラスびんの再利用方法等、時代の求める環境共生の実現をめざしている。
地上設置型の開発においては、ガラスびんの破砕減容や搬送のための車載コンテナの開発は当組合員の固有技術を使い、缶やペットボトルの破砕減容については、山口地区の異業種交流グループの一員が開発した空き缶リサイクルプラントを採用した。車載型も同メンバーで開発に携わった。
「びん・缶・ペットボトル破砕減容機」による回収・減容、破砕に加えて、破砕ガラスに粉砕・焼成の工程を加えることにより軽量発泡骨材とし、再資源化するまでのトータルなリサイクルシステムを実現した。
従来の「地上固定型」「1工場1装置」という概念を180°転換し、車載型(小型の4トントラックへの搭載)の減容機の開発により、いつでもどこでも移動できるといった機動性、効率性の高さを実現した。平成12年は、4トントラックに搭載できる車載型(約3,000万円)と固定型(約2,200万円)あわせて13台の販売を実現した。また、家庭から資源ゴミとして出される着色ガラスびんをパウダー状に粉砕し、さらに高熱で燃焼して発泡させる軽量発泡骨材の開発も実現した。下関市の水族館建設にも使用され、軽量と水はけの良さを生かし、軽量地盤材料としての活用が期待される。 |