信州の組織リーダー
“~ 共同受注事業の拡大に新たな活路を見い出す ~”

内藤 毅氏
佐久市工場団地事業協同組合
理事長 内藤 毅

略歴

生年月日
昭和38年3月
平成13年10月現在
昭和16年1月生
日本大学法学部卒
㈲内藤工業所代表取締役社長

団体歴

平成13年10月現在
佐久商工会議所常議員
(財)浅間テクノポリス開発機構理事
長野商工中金会監事
長野県中小企業団体中央会佐久支部支部長
長野県中小企業団体中央会理事

組合の現況

○設立 昭和51年3月 ○組合員 10 ○出資金 30,000千円
○役員 
理事8名 監事2名
○主な事業
・共同受注、共同研究開発、金融事業、教育情報、福利厚生、その他

組合の現状、課題

 佐久地区の製造業を巡る動向は、厳しいながらも、夏から秋口にかけて、やや明るさが見えつつあった。しかしながら、IT関連産業の業績悪化によるアメリカ経済の減速や同時多発テロ事件の発生などもあり、目下、経済環境は最悪の状況にある。
 当組合は、専門分野が多岐に亘る異業種の小規模工業団地である。各社はそれぞれ独自の加工技術を有しており、「もの造り」には確たる自信を持っている。
 組合の特徴を活かして、共同受注事業を重点事業として取り組んできた。昭和58年には、組合及び組合員の出資による子会社の㈱ステックを設立した。
 同社の設立によって、共同受注体制を確立し、共同受注事業に本格稼働を開始して現在に至っている。
 この事業の展開により、組合員企業の加工・設計技術の向上に寄与したばかりでなく、組合員各社の事業拡大にも多大な貢献をしている。

理事長として考えること

 最近の大手メーカーのリストラは、地方の製造業に多大な影響を及ぼしており、メーカーとしての生き残りをかけた挑戦を続けて行かねばならない。
 組合員の加工技術を更に高め、組合員の力を結集して、共同受注事業の開拓に力を注ぎたい。
 中小企業問題は、人材育成にあり、次代を担う経営者や青年部の育成に努め、”組合ネクストステージ“の活動を支援しつつ、新たな組合の生きかたを求めたい。

趣味・健康法等

 食べものは、好き嫌いなく何でもOKであるが、寿司は大好物である。リフレッシュするため毎日夕方1時間近く散歩する。
 アルコールは、晩酌を少々。宴席でのカラオケは苦手である。
 趣味は、落語を聞くこと。上京の折は、できるだけ寄席に行き、噺家の生の落語を聞く。
 三笑亭可楽、古今亭志ん朝のファンである。好きな作家は、司馬遼太郎、藤沢周平である。塩野七生さんの「ルネサンス著作集」を最近読み始めた。
 好きな言葉、モットーは、「あるがままに」、「がんばらない」である。これは氏の掛かりつけの主治医から言われた言葉で、大変気に入っており、大切にしている。
 県内製造業の空洞化は大変厳しいものであるが、もの造りに自信を持って新分野へ積極的に挑戦されんことを祈る。


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