中高年女性で組織されている当組合は、食文化と健康問題について取り組む中で、自らの手で健康な食生活を提案する薬膳料理レストランを始めた。地域農産物の生産から加工に至る食材の調達を組合内でできるだけ果
たそうとしている。そのことは、正に地域農村社会の活性化につながるものである。
レストランの業績は、順調に推移してきている。平成11年度における売上高は50,879千円で、前年度比9%以上の伸び率である。12年度の予測においても増加することが見込まれている。
当事業の成功要因として、次のようなことがあげられる。
- 立地および施設環境に恵まれたこと
- スパティオ小淵沢(リフレッシュ・ビレッジ事業の中核施設)内の各施設との相乗効果
- 公的機関の支援策の活用
- 地域色をアピールすることによる観光客の支持
- 健康ブームと薬膳料理というコンセプトが消費者ニーズに合致したこと
- 田舎のおばさんたちの商売が消費者に新鮮に映ったこと(人的資源の活用)
今後の課題としては、経営管理能力を高め、調理技術、接客サービス等の向上を図るとともに、店舗構成の改善を検討していくことである。また、インターネットの活用等による販売促進策も重要である。 |