信州の組織リーダー
“~地域に密着した卸売業を目ざして~”

飯田卸売商業協同組合
理事長 小林平志 氏

略歴

昭和3年12月生 血液型A型
昭和20年3月  旧制長野県立飯田中学校卒
昭和32年12月 (株)日栄電機代表取締役
昭和37年2月  (株)平田商会代表取締役
昭和40年12月 飯田機械金属工業㈱代表取締役

団体歴

飯田商工会議所常議員・卸委員会委員長
長野県中小企業団体中央会 下伊那支部副支部長
   〃    〃    理事

組合の現況

○設 立 昭和43年4月
○組合員 26名
○出資金 59,800千円
○役 員 理事 10人、監事2人
○事務局 常勤理事1人、職員2人
○主な事業 卸団地の基盤に関する事業、教育情報、販売促進、従業員福祉等

業界(組合)の抱えている課題と対応

 小売業の規制緩和の流れを受け、大型小売店の進出が一段と進む今日、地方の卸売業界はその存亡を巡り、大転換期に立たされている。幸いにして、当組合では、一部影響を受けている組合員もいるが、総じて今のところはよく頑張っている。
 地域の流通業界を支える卸売機能の充実と、最近のIT革命への対応についても、組合事業として前向きに取り組んでいる。理事会は毎月一回定例で開催、四委員会、四部会、青年部等、部会、委員会の開催も活発に実施している。

理事長として考えること

 地方の総合卸売業の集団化である団地組合として、地域に密着した卸売業を目ざしている。
 卸売業界は大変厳しい状況下におかれているが、卸売業の果たすべく役割りを充分認識し、組合員の一層の自己努力を期待している。組合としても組合員の経営を支えるために、教育研修事業に力を注いで行きたい。
 新製品開発、高度情報化への対応もタイムリーに実施している。従業員の福祉の向上についても、体育・レクリエーション、スポーツ大会等活発に実施している。地域消費者との交流を深めるべく、秋には特価市等を開催している。

健康法・趣味等

 食べものについては、好ききらいなく何でもOK。アルコールは飲む機会が多いが、週二回は休肝日を設けている。体重のコントロールに気をつけており目下体調は良好である。
 趣味の謡曲も20年を経て、昨年の12月には、京都の観世流の舞台で、能「小督」のシテを演じることが出来た。
 作家五木寛之のファンである。青年時代は、登山、スキーとスポーツに親しんだ。
 短期間であったが、海軍兵学校で学んだことが大変役に立っている。「出船の心」、「五分前厳守」、「一源三流」この三つの教えを終生大切にして行きたい。
 「人はだれでもいいところを持っている」。戦前、一本筋の通った教育を受けた氏の話しは、非常に説得力がある。組織は人の和であり、氏の情熱と前向きな生き方にエールを送りたい。


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