1.組合の概要
2.組合の沿革 昭和53年に、諏訪地区内の精密加工業者4名にて組織化を図ったが、平成元年に、時代の変化に対応すべく、“出合い、知り合い、交流し、磨き合う”を合い言葉に、本格的な異業種交流を目的とした組合に組織変更を図った。同時に、名称変更も行い、協同組合の相互扶助精神の下、高品位・高度の異業種交流を図る組織体の意を込めて、ハイコープと名付けた。 平成6年には、関東一円を地区とする組織に拡大するため、関東通産局等8省庁にわたる認可を得て、本格的な組合活動を開始した。そして今日まで、高度で多角的な異業種交流事業を柱として、研究開発、人材養成、経営者革新塾等、極めて多彩な事業活動を展開している。 21世紀に向けた今、組合では20年を契機として、第三発展段階と位置づけ、夢の21世紀が来ることを念じて、地球と共生する経営にシフトした企業活動=地球環境に優しい物づくり、人づくり、情報ネットワークづくり、信用(資金)づくりを経営の共通項として捉え、積極的に異業種交流を展開して行く。
3.組織・運営
理事16人、監事2人 事務局 常勤理事1人、職員1人 ○本部・地区本部 組合員が一都八県にまたがっており、事業を推進するために、岡谷市に本部を置き、東京(関東)、山梨、新潟、長野の4ブロックに地区本部を置いている。 ○運営 (1)理事会 二ヶ月に一回の割りで理事会を開催し、生きた経営情報の交換に努めている。 (2)委員会 多彩な事業展開を図るため、今までは多くの委員会、研究部会を設けていたが、これからは、研究部会はそのままにして、委員会は三委員会に絞り込む予定である。 ・研修・情報委員会 ・組織・運営委員会 ・ハイウェイ委員会 委員会の数は、各々15人位で、年2回以上会合を行う。 (3)研究部会 部会の研究テーマごとに必要に応じて開催。 4.組合事業の概要 (1)異業種交流事業 組合創立20周年、異業種組織改組10周年記念事業のフィナーレとして、新潟県上越市において記念大会を開いた。組合のメイン事業として、他の異業種団体、研究機関との交流を深め、産学官の交流を一層推進する。 (2)研修・教育、情報提供事業 イ.研修・教育事業 組合員及び組合員企業幹部・社員の技術、技能、知識の向上を図るため、組合の主要な事業として、高度情報化への対応を含め、研修会、講習会等を積極的に実施している。又、組合員の人材高度化能力開発事業に対し、給付金の支援、事務管理及び訓練情報の収集と提供を行っている。 ロ.情報提供事業 組合員企業の経営相談に随時応じており、毎月組合報「ヒューマンハーバー」を広報活動として発行している。 (3)組合員の事業に関する調査研究 イ.省エネ、省資源、環境対応研究事業 組合では、「地球環境に優しい企業経営のあり方」をめぐって活発な検討がなされており、21世紀に向けて「環境問題」が最重点課題の一つとして捉えている。 平成10年度、国の補助事業の助成を受け、研究成果を「地球環境対応経営への道しるべ」の報告書にまとめ、組合員企業ができることから実践している。 当組合のメンバーが核となり、「環境機器開発研究グループ」を結成したが、組合でも全面支援し、技術開発に協力している。商品化第一号も誕生しており、その成果を上げつつある。 その外、地域中小企業集積活性化研究開発事業等多くの研究テーマに取り組んでいる。 (4)高速道通行料金別納制度の共同利用 組合活動を支える重要な財源となっている。 (5)地区活動への支援 4ブロック地区の自主的な活動に対し支援する。 (6)共同購入事業 ハイカカード、環境商品、健康飲料の販売、斡旋を行っている。 (7)設備・機械・自動車等のリース事業 大手リース会社と情報交換を行い、情報収集に努めている。 (8)共同受注事業 組合関係企業の受注開拓に一役担っている。 (9)外国人研修生の共同受入事業 海外への工場進出、技術移転、貿易を積極的に推進する組合員企業を支援するため、研修生受入で培った情報ノウハウを提供している。 (10)組合員に対する事業資金の斡旋 組合員の希望に応じ、「商工中金」をはじめ、中小企業専門金融機関等に金融あっせんを行い、組合員企業の金融の円滑化を図っている。 (11)福利厚生、共済代理所事業 次の事業を実施している。 イ.魅力ある職場づくりのための中小企業労働施策の普及 ロ.傷害共済、自動車保険、火災保険の団体契約による加入促進、代理所業務 ハ.親睦を図るための研修旅行 ニ.職場の集団健康診断の普及
(12)その他 組合員企業の有志で海外視察を行っており、過去中国へは4回、ベトナム、99年4月はアメリカへ行き、本年10月にはドイツを訪問する予定である。国内の工場視察もテーマを決めて行っている。
5.組合(業界)の課題と対応 永田理事長の談話 企業経営の資源として、人、物、金、情報があげられるが、これからの経営に一番重要なものは情報である。多様な考え方を持っている異業種が交流し、本音で語り合うことによって、生の情報交換が可能となる。 本組合では、組合加入に際し一定の条件をつけている。 ○企業家精神の旺盛な人 ○価値あるサービス・情報は有料で当然と考える人 ○加入メンバーの推薦を受けた人 ともすれば、異業種交流は出合いの場となっているのみのグループが多く見受けられる。 考え方を同じくする仲間が集い、直言し合い、経営の真理や未来を語り、また悩み事業を相談し合う場が、ハイコープの組合である。
21世紀は「環境問題」が最重要課題の一つにあげられる。 組合では、このテーマに積極的に取り組み、広域の異業種経営者団結として発展するよう全力投球したい。 |
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