1.組合の概要
2.組合の沿革 組合の前身は、NISA((社)長野県情報サービス振興協会)東信支部に所属していたコンピュータ関係機器メーカー、ソフトウェア開発業者、ビデオ製作業者、情報処理サービス業者の4社が集まって設立した「上田マルチメディア研究会」である。 上田市はマルチメディア産業の育成に力を入れており、その手始めに研究会と合同で「マルチメディアcity上田ガイド」を製作することになった。 また、上田市マルチメディア情報センターや、丸子町のマルチメディア研究センター等の設置も決まり、これらの機関からの発注も予想された。そこで、研究会の4社がこれらの事業を推進するために法人化することになり、協同組合を設立した。 これまで上田市やその周辺の町村を紹介するデータベースの作成やCD-ROM等の製作を多く手がけてきたが、現在はマイクロフィルムのデジタル化自動ラインの開発をめざしている。 3.組織・運営 理事 3名 監事 1名 理事会の開催(年14回開催) 事務局はマリモ電子工業(株)内にあり、同社の社員が事務局職員を兼務している。 他に事業の推進のため、地域外の企業1社を賛助会員にし、学識経験者1名を顧問としている。 4.組合事業の概要 上田市や上田マルチメディア情報センター等の協力を得ながら、組合では次の製品開発を手がけてきた。 ○データベース ・上田基本データベース 「上田情報蔵」 ○CD-ROM製作 ・上田地域の歴史を紹介 「未来への伝言」 ・上田丸子電鉄の軌跡 「モハ五二五〇丸窓電車」 ○DVD-ROM製作 現在、長野県各地の風景等を納めた「信州百景」のDVD-ROMを製作中である。 ○マイクロフィルムをデジタル化する自動ラインの開発 補助事業「融合化開発促進関連技術事業」により、マイクロフィルムをデジタル化する技術を開発中である。 研究には、地元の新聞社や大学、上田マルチメディア情報センター等の協力を得ており、できるだけ早く、かつ正確にマイクロフィルムデータを自動的に読み取り、デジタルデータ化することを目標にしている。 この研究による自動ラインが完成した後は、新たに企業を起こして事業化する予定であり、新聞社等からの需要が期待される。 マイクロフィルムのデジタル化自動ライン 5.組合(業界)の課題と対応 マルチメディア業界は、現在のIT革命の波に乗り大変な売り手市場であり、組合の事業も順調である。 しかし、IT化の進展に伴い通信回線 はより一層の高速化、大容量化が求められている。そのため、組合では鉄道や高速道を活用した光ファイバー網の構築を提案している。 清水理事長の談話 上田地区は交通の便も良く、首都圏からも適度な距離があるので、将来は災害等に備えて、官庁や企業などの情報を集めておくバックアップセンターを作ってみたい。 県、上田市やマルチメディア情報センター等の関係団体と協力しながら上田をデジタル化の産業拠点にしたいと考えている。 |
||||||
目次に戻る |