組合事例1
時代の変化を一歩先取りし
未知なるものへ挑戦する
長野県中小企業経友会事業協同組合


1.組合の概要

設 立 平成3年9月
住 所 松本市島立1095-1 デザインセンタービル3階
理事長 望月宗敬
組合員 2,462名
出資金 31,940千円
事 業
   1. 資材等の共同購買
   2. 高速道路通行料金別納制度の共同利用
   3. 教育・情報の提供
   4. 労働保険事務組合の業務
   5. 福利厚生事業
   6. その他
TEL(0263)40-2200
FAX(0263)40-2201
URL http://www.nagano-keiyukai.or.jp/
電子メールアドレス honbu@nagano-keiyukai.or.jp


2.組合の沿革

 平成3年は、日本経済のバブルが弾けた時期であるが、中小企業にとっては、人手不足が深刻な問題であった。
 中小企業が継続的な成長を遂げて行くためには、異業種交流を図りながら、技術・情報・ノウハウ等各々が保有する経営資源を融合し、新事業分野開拓を図るとともに、福利厚生の充実・若手人材確保と外国人研修生の受入れ対策等、将来の変化に対応していく必要があり、長野県一円を地区とする、県内中小企業者20名、出資金6,000千円で協同組合を設立した。

経営セミナー 異業種交流会


3.組織・運営

○組織
 理事10人、監事2人
 事務局
 常勤理事1人
 職員 本部9人、長野事務所1人

○運営
 理事会の開催は、毎月一回は開催している。組合事業の運営は、専従役員、事務局スタッフが中心となって実行している。組合員の増員にともなって、今後は委員会、部会等の設置が必要となっており、事務局で検討している。


4.組合事業の概要

(1) 外国人研修生の受入れ
 組合設立当初、スリランカ、中国からの研修生受入れ事業を活発に行っていたが、現在は中止している。

(2) 資材、消耗品の共同購買
 中信ブロックの組合員が中心となって、ガソリン等の共同購入を実施している。

(3) 高速道路の料金別納制度
 組合の重要な収入源であり、組合員の96%が利用している。

(4) 教育・情報事業
イ.情報の提供
 組合員に定期的に「経友スマイル」を発行している。
ロ.教育・研修事業
 異業種交流組合として、この事業の実施が目玉となっている。
 平成10年度の実施状況



○文化講演会の開催
 上田市で開催

戦略MG研修
○各種セミナーの実施
・パソコン研修
 県下3地区で延べ40回開催し、参加者190名
・新入社員研修
 松本市、飯田市にて開催
・経営体験トレーニング研修
 松本市で開催
・定年間近の人の準備講座
 松本市で開催
・経営活性化室セミナー
 松本市で3回開催
・ビジネスキャリア通信講座
 6分野99講座を提供
・その他
 助成金、債権管理、社会保険、人事制度と運用等の各セミナーの開催
 延べ150名が参加

(5) 労働保険事務組合事業
  現在加入組合員は40名

(6) その他 インターネットを活用した新たな事業
 この事業は、組合のアンテナショップとして、実験的に取り組んでおり、軌道に乗ったときは、定款変更をして組合の事業に加える。
・「信州ふるさと便」
 インターネットの楽天市場にホームページを設け、バーチャルモールを本年8月3日にオープンした。
 参加企業は20数名であるが、秋にはチラシを作成し組合員の掘り起こしを計画しており、組合員の期待も大きい。


5.組合(業界)の課題・対応

望月理事長の談話

 異業種交流を目的として結成した組合で、当初は中小企業の人手不足を解決するために、外国人研修生の受入れを行い、初期の目的を達成した。
 日本経済の国際化が一段と進む中で、企業を存続させ発展させるためには、異業種間交流が益々重要となって来るものと思われる。
 中小企業問題は、最終的には「人」の問題であり、これからも人材育成に全力を注ぎたい。

 IT革命への対応も、タイムリーに行い、インターネットを活用した新たなビジネスにチャレンジし、未知なるものへ挑戦して行きたい。
 組合員には、常に時代の一歩先を見るよう訴えている。
 組合員との交流を通じて、多様な意見に耳を傾け、これはと思うものがあれば、積極的に取り組んで行きたい。

事務局スタッフの皆さん


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