1.組合の概要
2.組合の沿革 平成3年は、日本経済のバブルが弾けた時期であるが、中小企業にとっては、人手不足が深刻な問題であった。 中小企業が継続的な成長を遂げて行くためには、異業種交流を図りながら、技術・情報・ノウハウ等各々が保有する経営資源を融合し、新事業分野開拓を図るとともに、福利厚生の充実・若手人材確保と外国人研修生の受入れ対策等、将来の変化に対応していく必要があり、長野県一円を地区とする、県内中小企業者20名、出資金6,000千円で協同組合を設立した。
3.組織・運営 ○組織 理事10人、監事2人 事務局 常勤理事1人 職員 本部9人、長野事務所1人 ○運営 理事会の開催は、毎月一回は開催している。組合事業の運営は、専従役員、事務局スタッフが中心となって実行している。組合員の増員にともなって、今後は委員会、部会等の設置が必要となっており、事務局で検討している。 4.組合事業の概要 (1) 外国人研修生の受入れ 組合設立当初、スリランカ、中国からの研修生受入れ事業を活発に行っていたが、現在は中止している。 (2) 資材、消耗品の共同購買 中信ブロックの組合員が中心となって、ガソリン等の共同購入を実施している。 (3) 高速道路の料金別納制度 組合の重要な収入源であり、組合員の96%が利用している。 (4) 教育・情報事業 イ.情報の提供 組合員に定期的に「経友スマイル」を発行している。 ロ.教育・研修事業 異業種交流組合として、この事業の実施が目玉となっている。 平成10年度の実施状況 ![]() ○文化講演会の開催 上田市で開催
・パソコン研修 県下3地区で延べ40回開催し、参加者190名 ・新入社員研修 松本市、飯田市にて開催 ・経営体験トレーニング研修 松本市で開催 ・定年間近の人の準備講座 松本市で開催 ・経営活性化室セミナー 松本市で3回開催 ・ビジネスキャリア通信講座 6分野99講座を提供 ・その他 助成金、債権管理、社会保険、人事制度と運用等の各セミナーの開催 延べ150名が参加 (5) 労働保険事務組合事業 現在加入組合員は40名 (6) その他 インターネットを活用した新たな事業 この事業は、組合のアンテナショップとして、実験的に取り組んでおり、軌道に乗ったときは、定款変更をして組合の事業に加える。 ・「信州ふるさと便」 インターネットの楽天市場にホームページを設け、バーチャルモールを本年8月3日にオープンした。 参加企業は20数名であるが、秋にはチラシを作成し組合員の掘り起こしを計画しており、組合員の期待も大きい。 5.組合(業界)の課題・対応 ![]() 異業種交流を目的として結成した組合で、当初は中小企業の人手不足を解決するために、外国人研修生の受入れを行い、初期の目的を達成した。 日本経済の国際化が一段と進む中で、企業を存続させ発展させるためには、異業種間交流が益々重要となって来るものと思われる。 中小企業問題は、最終的には「人」の問題であり、これからも人材育成に全力を注ぎたい。 IT革命への対応も、タイムリーに行い、インターネットを活用した新たなビジネスにチャレンジし、未知なるものへ挑戦して行きたい。 組合員には、常に時代の一歩先を見るよう訴えている。 組合員との交流を通じて、多様な意見に耳を傾け、これはと思うものがあれば、積極的に取り組んで行きたい。
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