これまで、中小企業は「経済の二重構造の底辺」、「大企業に比べて遅れた存在」 として認識されてきました。
　しかし、近年の産業構造変化により、企業経営に高い専門性とスピードが求められ るようになり、中小企業の活躍の場が大きく広がっています。
　そこで、中小企業を機動性、柔軟性、創造性を発揮する「我が国経済のダイナミズ ムの源泉」と位置づけ、以下のような新たな役割を期待しています。

1. 市場競争の苗床：市場競争の活性化、経済の新陳代謝の促進
2.イノベーションの担い手：革新的な技術、新業態等の創出
3.就業機会創出の担い手：企業家精神の発揮、自己実現の場
4.地域経済発展の担い手：地域の産業集積、商業集積の中核

　中小企業の皆さまに創造性、機動性といった強みを発揮していただくために、新しい 中小企業政策の柱として、次の３つを掲げています。

○経営革新・創業の促進：前向きな事業活動を行う方への支援
○経　営　基　盤　強　化：資金、人材、技術等の経営資源の確保の支援、取引適正化等
○セイフティネットの整備：環境激変への適応円滑化のための制度整備