信州の組織リーダー
“~異業種連携による新製品開発を目指す~”

アサップ18協同組合
理事長 笠原一洋氏

略歴

昭和12年1月生 血液型B型
昭和34年3月 東京農工大卒
昭和34年4月 笠原工業(株)入社
現在 同社専務取締役

団体歴

社団法人上田法人会副会長
上田商工会議所常議員
長野県中小企業団体中央会 上小支部副支部長
長野県中小企業団体中央会 理事


※「アサップ18」の意味
 as soon as possible の概語で、できるだけ早く……の意味。18は、組合員17+親会社1で18。

組合の現況

○設立 平成6年7月
○組合員 17名
○出資金 5,100千円
○役員 理事9人、監事2人
○主な事業 新製品の共同研究開発、教育情報事業

業界(組合)の抱えている課題と対応

 長期の景気低迷と、大手メーカーの海外進出により、中小メーカーは大変厳しい状況下にある。最近仕事量が増えている組合員もいるが、コスト面等取引条件は依然として厳しい。
 設備・運転等必要な資金の確保も、企業経営の重要な課題である。大手電機メーカーの協力工場のなかから、新製品の共同研究開発をめざして組合を設立し、今までに製品開発した主なものは年間スケジュールタイマーとカンブレラ(傘の水滴除去装置)である。平成12年度の研究開発テーマが中小企業創造法の認定を受け、信大繊維学部の協力のもと、開発委員会を設け動き出している。

理事長として考えること

 国際競争が一段と激しくなる今日、地域の中小メーカーは、企業努力を重ね、各社がそれぞれの独自の技術力をバックに、企業の独自性を発揮しなければならない。一方では、異業種交流も重要であり、各社のノウハウを持ち寄り、中小企業ならではのニッチな物づくりの研究開発に取り組む必要がある。
 毎月1回全組合員が集い、テーマごとに自由活発な意見交換会を行っていることがこの組合の特徴である。
 メーカーにとって、新製品開発は永遠のテーマであり、本年度は創造法の認定を受けたので、その実現方に全力を注ぎたい。

健康法・趣味等

  高校時代、サッカーで体を鍛えたので、体調は良好である。早寝早起き、よく歩き、考えることをモットーとして実践している。
 食べ物は、好ききらいなく何でもOKであるが、菜食主義である。日本酒をこよなく愛し、日々の活力の源となっている。
 切手や印紙の収集を趣味としている。ゴルフは、プライベートのプレーを楽しむ。若い時から仲間と海外へ出かけたが、ぜひもう一度行って見たいところはアフリカとの由、アフリカへの思いは相当に強い。
 「生産は愛なり」物づくりの大切さを表現した、この言葉が好きである。なにごとにも幅広く、楽しむことをモットーとしている氏の一層の活躍に期待したい。

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