新年のご挨拶

長野県中小企業団体中央会 会長和田守也

長野県中小企業団体中央会
会長 和 田 守 也


 新年あけましておめでとうございます。

 会員の皆様並びに関係各位におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと存じます。
 平素は、中央会の運営につきまして格段の御指導と御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 最近の我が国経済は、最悪の状況を脱したものの、依然として厳しい状況が続いております。
 大企業のリストラも依然としてとどまるところを知らず、失業率は最悪の状況でした。
 本県においても、景況の低迷が続き、特に今年3月の高校新卒者の就職内定率が過去最低の状況で大変危惧しております。
 更に、国内では核燃料工場の臨界事故や、「商工ローン」の問題等の事件、事故があり、海外では各地で大きな地震が相次ぎ、まさに、「世紀末」の観を呈した1年でありました。
 こうした中で、9月の自民党総裁選挙で小渕総裁が再選され、第二次小渕内閣が誕生し、10月には自自公連立政権が発足しました。
 小渕総理は、昨年暮れの臨時国会を「中小企業国会」と位置づけ、昨年11月25日に中小企業基本法の改正が成立し、会期末前日の12月14日夜には中小企業対策関係二法の改正が可決、成立致しました。
 特に、基本法の改正については、中小企業団体全国大会を通じて長年にわたり要望を重ねてきた結果、ようやく中小企業の定義の拡大が実現しました。
 今年は来年の中央省庁再編を控えた年のため、「中小企業担当大臣」の運動をより一層強めていきたいと考えております。
 長野県には、オリンピック・パラリンピックで培った有形・無形の財産があります。
 高速交通網も上信越道の全通により日本海と直結し、長野県の経済に寄与するものと期待されます。
 中小企業政策審議会の答申により、中央会の活動も新たな局面を迎えておりますが、時代の変化に機敏に対応して、会員の皆様の期待に添える中央会を目指して一段と努力して参りたいと思います。
 本年は辰年であり、「登り龍」のように新しく飛躍するように長引く景況の低迷から脱し、21世紀を目前に新たな時代へ上昇すべく、実りある良い年になりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。

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