宣  言

 わが国経済はバブル崩壊後の長期にわたる低迷状態を打ち破り、新たな世紀に向けて、産業を再生させ、活力に満ちた経済社会を実現するため、国を挙げて懸命の努力を続けている。
 こうした状況の下、わが国中小企業は、下請分業構造の流動化、ものづくり基盤の弱体化、流通構造の変化、情報化及び規制緩和の進展、さらには環境・安全問題への対応など、かつてない多くの課題に直面している。
 しかし、わが国経済の活力の源泉である中小企業が、持ち前の機動性、柔軟性、創造性を発揮し積極的な事業活動を展開していくことなしには、わが国経済社会の再生も安定的な発展もあり得ない。
 全国の中小企業の代表者5,000余名は、本日、第51回全国大会を開催すべく、太陽と海の恵みに満ちあふれ、琉球の歴史が育んだ色彩豊かな南海の勝地ここ沖縄に集い、まさに当地が2000年サミットのステージとして重要な役割を果たし、経済活動の地平を大きく拡げていこうとしているこの時に、われわれ中小企業も、「組織の力で経営革新 築こう21世紀」をテーマに、中小企業の新世紀の扉を開く方策について鋭意討議を重ね、その自立的発展に必要な施策について決議した。
 政府は、640万中小企業が直面する試練を克服し、未来への挑戦を可能にする環境を整えるため、本大会が決議した事項を早急に実現すべきである。
 われわれもまた、それぞれが持つ個性を大いに発揮し、自らの経営の革新に努めるとともに、中小企業組合を中心とする中小企業連携組織に相互の力を結集し、活力ある経済社会を実現するため、さらに一層の努力を傾注し、新しい飛躍への道を切り開くことを期する。
 右宣言する。

 平成11年10月14日
 第51回中小企業団体全国大会

特集 第51回中小企業団体全国大会トップページに戻る